ブックスエコーロケーション

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『赤×ピンク』

赤×ピンク (ファミ通文庫)

赤×ピンク (ファミ通文庫)

格闘技を通して、「女の子」という生き物が自己を回復していく物語。
肉体感覚はなにもエロい描写だけで作用し、読者に迫ってくるわけではない。
そして切っても切り離せない肉体感覚をも超えて、襲い掛かってくる感情もまた存在するのである。


その両方を丁寧に、わかりやすい文章で描ききっている良作です。
ただライトノベルとして読むとあんまりおもしろくはないかも。作者も後書きで言及してますが。
また作者自身もなにかのインタビューで言っていましたが、確かにターニングポイント的な作品でもあります。

つうか表紙は恥ずかしい類のイラストです。高橋しんはもうちょっと駄目でしょう。