ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

西島大介『ディエンビエンフー3』

ディエンビエンフー 3 (3) (IKKI COMICS)作者: 西島大介出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/05/30メディア: コミック購入: 3人 クリック: 31回この商品を含むブログ (62件) を見る あいかわらず、メタ*1とベタ*2のすばらしい配分感覚とアングラな絵のタッ…

井上雄彦『バガボンド28』

バガボンド(28)(モーニングKC)作者: 井上雄彦,吉川英治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/23メディア: コミック購入: 7人 クリック: 24回この商品を含むブログ (77件) を見る 言った先からことばが「それはすでにマンガになってるから、お前がわざわざ…

短編プロット

なんだか見えてきた。FL4がどうにも暗い話ばっかり、だったのでダメでいまだに全部読めていない、ということに気がついたからだ。好き嫌い、かよ、というのは置いておくがてめぇの性根がそんなに磨耗しているのか、ということであるのかもしれない。代償行為…

書評も創作活動

ここ最近、貶めるようなことしか書いていない。これはまずい。 熱く、レビューを読んだ人が読みたくなるような、そういうレビューを書くことにする。 傑物を貶めず、クズどもを蔑まない、でも嫉妬はして、盗めるものはなんでも盗む、そういう貪欲なものに、…

申し置くこと

もういい加減虚勢をはることをやめて、書くことに専念する。批評やマーケティングについて考える暇があるのならもっと小説そのものについてを考えるべきだ。まともに長いのも書けていないのだし、おもしろいストーリーってなにかわからなくなっているのに、…

改装

装いも新たに、さわやかなイメージで勝負することにした。というか黒いデザインだと自分すら読みにくいということがわかったからだ。ちょっとタグを勉強してトップに自作小説のリンクを貼ってみた。はてスタまでひっつくとは思わなかった。『スーサイド・ヒ…

蒼き賞

帰り際にラジオで聞いた。ラジオ・スクール・オブ・ロックの番組企画でスタートするらしい、ティーンエイジ限定の文学新人賞。スポンサーは幻冬舎。どうやらマ・ジ・で売る気らしい。スパルタ経営で有名な幻冬舎。せっかちな社長はめったにあたりの出ない新…

化膿

2年前に抜いた、親知らずのあとが、化膿して、ものが咬めなくなった。 ウイダーインゼリー(エネルギーイン)とウイダーインゼリー(マルチビタミン)とウイダーインゼリー(マンゴーアンドオレンジ)がいまのところの主食です。固形物が食いたいのですが、や…

今月のアフタヌーン

月刊 アフタヌーン 2008年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/24メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (23件) を見る 今月はすごかった。全部が全部、毎回読んでいるわけではないけれど、今回はなんか書きたくな…

出版社がプッシュする文庫

KASUKAは現在、文庫と新書を担当しています。 なのでこういうところやこういうところでまたは本店からのランキング情報で売れ筋の商品も把握するようにしているのです。上記のランキングは当然ながら売り上げで決まっているのもので、つまり売れている文庫と…

桜庭一樹『冬の牡丹』

直木賞受賞後第一作。ここまで「オール讀物」の購買層に適したモチーフをぼんぼんと放り込んでおきながら、決して媚を売っているようにみせず、実に理に基づいて小説を構築している。短編ということもあって構造がはっきりわかるが、実にテクニカルだ。正直…

相対化

なんだかしっかりと、おれは進学というピリオドに左右されている。 おれは大学生になってから、小説を使って高校生の頃を相対化した。こうあってほしかった、というのと、そんなことは絶対にない、ということのせめぎあいを、ひとつの妄想を、つたない青春小…

短編プロット

そろそろ五月も半ばを過ぎたので、昨日ばっさり消した長篇はちょっと放っておいて、短編のプロットを煮詰めることにする。音楽と屋上をモチーフにアンチ・浅野いにお的な小説にしたいのだけれど、ぜんぜん関係なく学園青春小説しそうだ。まぁとりあえず文章…

古川日出男『聖家族』

日本の果て、青森ヤシャガシマの名家・狗塚家。“ばば様”に見守られて生きてきた狗塚の孫たち三きょうだいは、今それぞれが歴史と記憶の果てに立っていた。かつて天狗とも呼ばれていた“異類の者”の技を身につけ、半ば人ならざる存在として生きている長男。長…

長編EFCと申し置くこと

というわけで昨日まで書いてきたものを、ばっさりと消すことにした。一人称ではなくて三人称に移行しよう、と思った。おれにはもうリアル・フィクションしかないのだリアル・フィクションの延長線上で勝負がしたいのだ。昨日、はてなキーワードを編集しつつ、…

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

15時過ぎに目覚めて洗濯と掃除をしつつ、ネトゲーで露店を開く。と同時に母に贈るために『赤朽葉家の伝説』を読み直しつつ、歴史に対する描写が微妙だけれどこんなにもすらすら読めるのは、やはり音、方言、言葉が実におれの基盤にある部分を刺激するのだな…

EFC

EFCというのは小説のタイトルの頭文字をとったもの。さっき間違えてFCSって打って、ああそうか火器管制装置のことかこれは使えるなと思ったのだけれどおもっくそ勘違いでしたw でもFCってのは使えるから、このアイデアはとっておこうかな。 どうにも嫌いな…

Metal Gear Solid 4 - Ninja Fun

はぁ〜〜すごい。けれんみたっぷり。こういうのをアクションシーンって呼ぶのだなぁ。 ゲッコウのカメラ目線で一瞬画面の色が変わる演出がうまいなぁってw

秋山瑞人『龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01』

冲方丁が『ばいばい、アース』を4巻の途中で中断してこいつにとりかかった。 いうまでもなくおれは瑞っ子で、こいつは待望の作品だ。 今回の秋山瑞人は、なにをやろうとしているのか。彼が毎回作品によって種々の試みを行っていく小説家である、ということ…

長編EFC

うん『龍盤七朝』と『ばいばい、アース』のおかげで異世界もののライトノベルの書き方を、学びなおせたように思う。というよりも、こんな風に書いたって読まれるんだ、別に「小説」を書いたって、成立しさえすればいいんだ、と開き直ることできるようになっ…

『アヒルと鴨のコインロッカー』

くみあんに「なんで観てないのっ!」と激昂されたので、観た。 いや、なんつか小説で読んでたし、叙述トリックがメインだったけれど鬼畜展開になりそうでならなかった、そのスリルさがひどく印象に残ってて、わかって観てもたいして……と思っていたのですが。…

本を贈ること

5月になってようやく余裕が生まれたので、弟の大学進学祝いに本を贈ってやることにした。以下、その羅列。理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス)作者: R.H.R.アンホルト,鈴木炎,I.S.リー出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/…

『ばいばい、アース2』

冲方丁がハイ・ファンタジーが第二弾。でもたぶん、そしてこいつは世界設定が十二国記っぽいんだよな。だからSFで、それはクラークの、なんて名前かは4巻の大森望の解説を読めばわかるのだろうけれど短編が下敷きにしてあるんだよねぇ、ということは結構前か…

この帯がすごい!

神様のパズル (ハルキ文庫)作者: 機本伸司出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2006/05メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 165回この商品を含むブログ (308件) を見る だめだ。アマゾンさんの書影は普通だ。 ここ最近、うちの店では映画化原作コーナー…

あるねーあるねー

id:Siphonさんのところからw 女性誌に輪ゴムで付録をつけるときは、指よりも先に輪ゴムがぷちんと切れます。こつが、いります。むしろ女性誌は無料配布でいいと思います。広告料だけでもうかってんでしょ、ねぇ?え、泣いてなんかないよ。。。

ELLEGARDEN活動休止

なんということだ。 ニューアルバムを楽しみにしていたというのに。 霊感をもらって小説が書けていたというのに。 まだライヴに行ったこともないというのに。 なんてことだ。 でも誰にこの怒りをぶつければいいかわからないので、曲を聴いて、大声で歌うしか…

リファラ

ここ1ヵ月ほど、「龍盤七朝」や「DRAGONBUSTER」で検索されてたくさんの瑞っ子が訪れてくださっています。 かつて電撃hpに掲載されたものの、つたない感想を目当てに来てくださっているのでしょうか。いちおうここにも貼っておきます。『龍盤七朝DRAGONBUST…

冲方丁『ばいばい、アース1』

おお、これは久々に骨太だ。シュピーゲルは疾走感を売りにしているからなのだけれど、どうにも表層をなぞってそれだけでおもしろい、って感じがあってちょっと飽きてきたかなぁと思ってた。 でも『ばいばい、アース』は各種族や世界の成り立ちに関して、その…

でもねぇ

雑誌の返品に追われているときに、「このままなのか」という絶望に襲われてくらくらした。ただのブルーマンデー。でも焦燥は本物。絶望も。このまま、この作業を続けなければならない。このまま一生、なのか。 学生のころと違って、もうエスカレーター式のイ…

長編と、短編プロット

なんか冲方丁の『ばいばい、アース』を読んでいると長編が書けそうになってくる。なんだろうか、役割を役割として描きつつも書割ではなく奥行きを持たせることができる、それがライトノベルだろうがファンタジーだろうが関係なく、という部分に救いを見い出…