ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

書いているライトノベル

電脳コイルのメガネの設定、というか通過儀礼としての意匠が、ものくっそかぶっていて笑った。よかったぁ、気がついて。いま書いているものは既存のライトノベルの、SFアクション的な物語を徹底的に脱構築しまくることで作っているので、無自覚な部分がひと…

二つ名メーカー

KASUKAの本名の二つ名は……、 宿痾(インスタントカルマ) ああそうかいジェネレーターていどに理解されていようとは、指摘されてドキリなんて思うぐらいなら、もうつべこべ言ってないで動くしかないのね。ああくそ。無駄に当たってやがんぜ。 http://pha22.n…

小説家志望書店員的状況論

私はいま、雑誌・文庫・新書を担当しているのですが、このごろのトピックはやはり、デアゴスティーニの歴史のミステリーと地球の好物、もとい鉱物。このふたつの創刊号は笑ってくれていいのですが前者が100で後者も70も入って来たというのに、両方とも昨日・…

『メシアの処方箋』機本伸司

メシアの処方箋 (ハルキ文庫)作者: 機本伸司出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2007/05/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 59回この商品を含むブログ (53件) を見る ヒマラヤで氷河湖が決壊した。下流のダム湖に浮かび上がったのは古代の「方舟」だ…

『ボディ・アンド・ソウル』古川日出男

ボディ・アンド・ソウル作者: 古川日出男出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/08メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (59件) を見る 宇宙を構築している“真実の音”に耳をすませろ―この低音世界で。 主人公フルカワヒデオが現存するカルチャ…

おれの小説のイメージ

であり、 であるらしい。 ふむ、光栄だな。

芥川賞・直木賞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080116-00000315-yom-soci 桜庭一樹に、川上未映子ですかー、なんというか空気読めてますね。よかったよかった。 でも……創元推理はともかくファミ通文庫は売れなさそうですねぇw でも角川文庫からの再刊が進むようです…

飛浩隆・新作情報

前作・円城塔が『Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)』の帯文にて話題をさらった*1ことで記憶に新しい飛浩隆先生ですが、2008年の一発目はなんとあの野阿梓『兇天使 (上) ハヤカワ文庫JA』の上下合本版の解説です。絶対そうです。間…

『檻』

檻 (集英社文庫)作者: 北方謙三出版社/メーカー: 集英社発売日: 1987/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る やくざな世界から足を洗って、今は小さなスーパーを経営している滝野和也。そのスーパーの買収工作をめぐる…

『天元突破グレンラガン6』

天元突破グレンラガン 6 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2007/12/26メディア: DVD購入: 6人 クリック: 53回この商品を含むブログ (43件) を見る もうここまでくるとね、あれね、キャラクターたちの厚みで、説得力でおなかいっぱいだわね。生き…

『カツラ美容室別室』

カツラ美容室別室作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/12/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (93件) を見る こんな感じは、恋の始まりに似ている。 しかし、きっと、実際は違う。 カツラをかぶる…

奴隷制

そもそも言葉と物語が不可分だからこそ小説となるのです。 文法は物語に従属する。 物語が文法に従属するのではない。 これが小説の奴隷制だ。 もちろん、反=奴隷制を唱えるヒューマニズムは必要だろうけれど。 だけど、あたしがヒューマニストを愛せるかど…

口から

長いビニルのテープをずるずると引き出し続ける、という夢を見ました。寝るのが恐くなりました。

あけおめことよろ。

実家で気がついたこと。 やれやれ、なんだか一生分の小島よしおを見た気がする。 どうやら、おれが太る時はまずほっぺたにくるよう。リスが餌を蓄えるように。 なにやら気がついたのだけれど、おれが小説を書けなくなっている理由に「すでに語られている感覚…

『少女には向かない職業』

少女には向かない職業 (創元推理文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/12メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 82回この商品を含むブログ (226件) を見る あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。…