さようなら、すべてのエヴァンゲリオン。さよなら、ボクらの青春。
見る前にツイートした、冗談のつもりのこの言葉が、ほんとうにほんとうになりました。
ペダンチックで、考察しがいのある、閉じた作品だったはずの、ひとつの長い作品が、見事に完結する。それもちゃんと大人を描いて。
その瞬間に立ち会えたことを喜びたいです。
ある作品が多くの作品に影響を与えて、その与えた作品を摂取していると、翻って既視感になってしまう、みたいなのがあって、そういう意味でこの作品はTVシリーズへの目配せをしっかりやること、各キャラクターの感情の流れを描いて憑物落としをやりきる、風呂敷をたたもうとしてきちんと畳んでいる。それだけでも、納得してしまう、とてもいい作品になっていました。
あと、ちょっと自分でも意外だったのは、やはりミサトさんがシンジくんをかばって立つシーンであの拗れ切っていたミサトさんがここまできたのか!とめちゃくちゃ感極まってしまいました。
他にもいいところはいっぱいあって、見られてよかったなあと思いました。見終わったあと、友人と劇場前で感想戦をやった、この寒さ、きっと忘れないだろうなって。
宇多田ヒカル『One Last Kiss』
【再告知】やつはみ喫茶読書会六十四冊目『星の子』
やつはみ喫茶読書会六十四冊目『星の子』
- 日時:2021/02/27(土)開始15:00 終了18:00
- 課題図書:今村夏子『星の子』朝日文庫
- 作品内容:林ちひろは、中学3年生。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族のかたちを歪めていく…。野間文芸新人賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた著者の代表作。
- 読書会:事前に課題図書を読了しておき、当日、課題図書についておしゃべりする会です。
- 場所:オンライン(Skypeを使って行います。事前のインストールをお願いします)
- 参加費:無料
- スケジュール:読書会15:00-18:00
- 定員:8名。要予約。開催の前日までにご連絡ください。定員に達した場合も告知いたします。またキャンセルされる場合はなるべく早めにご連絡ください。
- 予約先:初めて参加されるかたは、yatsuhamicafe.reading(at)gmail.comに1.お名前と2.ご連絡先、3.過去に読書会に参加したことがあるか、を記載の上、ご連絡ください。※2、3日経ってもメールの返信がない場合はお手数ですが迷惑メールフォルダをチェックされるか、こちらの記事にメールした旨のコメントを書き込みください。
- Twitter:https://twitter.com/yatsuhamibook
今回は延期になっていた六十四冊目をオンラインで行いました。参加者は主催を含め、4名でした。
今村夏子『星の子』で描かれる「暴力」と「報われなさ」、そして「ちひろのバランス感覚」が主に話の中心でした。あとはコロナ禍でどんなふうに過ごしているか、読んでいる本についてお話しました。
次回は4月末を予定しています。課題図書はカズオ・イシグロ『クララとお日さま』でやりたいと思っております。告知をお待ちください〜。
『ワールズエンド・ゴシックガール』連載スタート。
kakuyomu.jp
昨日よりカクヨムにて新作長篇SFの連載をスタートしました。
題名を『ワールズエンド・ゴシックガール』といいます。
長篇、書きたいなあ。書きあげてえなあ、という思いのもと、一気に書きあげは難しいと気がついたのでカクヨムで連載することにしました。
世界の終わりと、サイバーパンク・ガールズ・ジャーニー、開幕です。
彼女たちの旅路にどうかお付き合いください。
フォロー、いいね、レビューをいただけると励みになります。
よろしくお願いします。
執筆BGM:the HIATUS「紺碧の夜に」