SFが読みたい! 2009年版―発表!ベストSF2008国内篇・海外篇 (2009)
- 作者: SFマガジン編集部
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/02/11
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (45件) を見る
- ぜんぜんノーマークだったクリストファー・プリースト『限りなき夏』がおもしろそう。
- 同様に牧眞司の「世界文学注目作30」は端から潰していきたくなるような本ばかり。いやこの人のレビューがうまいのか。
- 野尻抱介のマイ・ベスト海外篇はどれも興味深いノン・フィクションが並んでいてよかった。こういうのが枠組みを広げてくれるんだろうな。
- 期待の新作は円城塔の長篇2本、Jコレの飛浩隆先生と新城カズマと、雪風の3部と《マルドゥック》第3部。
- 小川一水はあれか、つまりポスト田中芳樹なわけか。
- にしても去年は復刊の年だったのだぁ。
- ただひどかったのは渡辺麻紀のSF映画の項で、『ダークナイト』に対して「愛*1も光*2も希望*3も見えない」とか「救いのない」だとか言っていて、ぜんぜん読めてなくてびっくりした。「これも今の不安定な時代を映しているのだろうか」とか言ってなんでもかんでも社会のせいにしてわかった気になってんじゃねぇよ。フリークスへの生ぬるい視線で安全に痛がりたいのなら、つまりジョーカーに倫理を犯されるのが嫌なら、バットマンの切ないまでの闘いぶりに涙できないのなら、社会現象になった、で無闇な解釈はやめとけばよかったのに。
- だから来年は伊藤計劃が書けばいい。
- では恒例の国内海外いっしょくたマイ・ベスト5