ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

やつはみ喫茶読書会六十五冊目『クララとお日さま』

クララとお日さま

クララとお日さま

 やつはみ喫茶読書会六十五冊目『クララとお日さま』@半杓亭

  • 日時:2020/04/24(土)開始16:00 終了18:00
  • 課題図書:カズオ・イシグロ『クララとお日さま』早川書房
  • 作品内容:人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱な少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問う感動作。
  • 読書会:事前に課題図書を読了しておき、当日、オンラインにて課題図書についておしゃべりする会です。
  • スケジュール:読書会15:00-17:00
  • 定員:8名。要予約。開催の前日までにご連絡ください。定員に達した場合も告知いたします。またキャンセルされる場合はなるべく早めにご連絡ください。
  • 予約先:初めて参加されるかたは、yatsuhamicafe.reading(at)gmail.comに1.お名前と2.ご連絡先、3.過去に読書会に参加したことがあるかを記載の上、ご連絡ください。※2、3日経ってもメールの返信がない場合はお手数ですが迷惑メールフォルダをチェックされるか、こちらの記事にメールした旨のコメントを書き込みください。
  • Twitterhttps://twitter.com/yatsuhamibook

 今回は7名の方に参加いただきました。前回に引き続き、オンラインでの開催でした。比較的読みやすかった、社会背景が気になる、『わたしを離さないで』の変奏ではないか、という感想がありました。
 次回は6月末を予定しております。課題図書もまた告知します。

感想『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

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 さようなら、すべてのエヴァンゲリオン。さよなら、ボクらの青春。
 見る前にツイートした、冗談のつもりのこの言葉が、ほんとうにほんとうになりました。
 ペダンチックで、考察しがいのある、閉じた作品だったはずの、ひとつの長い作品が、見事に完結する。それもちゃんと大人を描いて。
 その瞬間に立ち会えたことを喜びたいです。
 ある作品が多くの作品に影響を与えて、その与えた作品を摂取していると、翻って既視感になってしまう、みたいなのがあって、そういう意味でこの作品はTVシリーズへの目配せをしっかりやること、各キャラクターの感情の流れを描いて憑物落としをやりきる、風呂敷をたたもうとしてきちんと畳んでいる。それだけでも、納得してしまう、とてもいい作品になっていました。
 あと、ちょっと自分でも意外だったのは、やはりミサトさんシンジくんをかばって立つシーンであの拗れ切っていたミサトさんがここまできたのか!とめちゃくちゃ感極まってしまいました。
 他にもいいところはいっぱいあって、見られてよかったなあと思いました。見終わったあと、友人と劇場前で感想戦をやった、この寒さ、きっと忘れないだろうなって。

宇多田ヒカル『One Last Kiss』

【再告知】やつはみ喫茶読書会六十四冊目『星の子』

星の子 (朝日文庫)

星の子 (朝日文庫)

 やつはみ喫茶読書会六十四冊目『星の子』

  • 日時:2021/02/27(土)開始15:00 終了18:00
  • 課題図書:今村夏子『星の子』朝日文庫
  • 作品内容:林ちひろは、中学3年生。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族のかたちを歪めていく…。野間文芸新人賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた著者の代表作。
  • 読書会:事前に課題図書を読了しておき、当日、課題図書についておしゃべりする会です。
  • 場所:オンライン(Skypeを使って行います。事前のインストールをお願いします)
  • 参加費:無料
  • スケジュール:読書会15:00-18:00
  • 定員:8名。要予約。開催の前日までにご連絡ください。定員に達した場合も告知いたします。またキャンセルされる場合はなるべく早めにご連絡ください。
  • 予約先:初めて参加されるかたは、yatsuhamicafe.reading(at)gmail.comに1.お名前と2.ご連絡先、3.過去に読書会に参加したことがあるか、を記載の上、ご連絡ください。※2、3日経ってもメールの返信がない場合はお手数ですが迷惑メールフォルダをチェックされるか、こちらの記事にメールした旨のコメントを書き込みください。
  • Twitterhttps://twitter.com/yatsuhamibook

 今回は延期になっていた六十四冊目をオンラインで行いました。参加者は主催を含め、4名でした。
 今村夏子『星の子』で描かれる「暴力」と「報われなさ」、そして「ちひろのバランス感覚」が主に話の中心でした。あとはコロナ禍でどんなふうに過ごしているか、読んでいる本についてお話しました。
 次回は4月末を予定しています。課題図書はカズオ・イシグロ『クララとお日さま』でやりたいと思っております。告知をお待ちください〜。