ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

8月のまとめ

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1908ページ

白馬のお嫁さん(3)<完> (アフタヌーンKC)

白馬のお嫁さん(3)<完> (アフタヌーンKC)

■白馬のお嫁さん(3) (アフタヌーンKC)
 駆け足ではあったけれど、ポスト・ヒューマンものとしてきちんとタイトルを回収して、丁寧につくってあったように思った。おもしろかったし、イメージが示唆に富んでいた。未来の都心の描き方とか豪雨を防ぐ紗幕とか。読了日:8月27日 著者:庄司創


ヴィンランド・サガ(18) (アフタヌーンKC)
読了日:8月26日 著者:幸村誠


Fate/Grand Order material II(書籍)

Fate/Grand Order material II(書籍)

Fate/Grand Order material II(書籍)
読了日:8月24日 著者:著者:TYPE-MOON


Fate/Grand Order material I(書籍)

Fate/Grand Order material I(書籍)

Fate/Grand Order material I(書籍)
読了日:8月24日 著者:TYPE-MOON


Fate/Grand Order 1st Anniversary Book
イラストが多くて豪華ブックレット感、ある! 読了日:8月17日 著者:TYPE-MOON


■金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)
 コミカルで、それでいてちゃんと思いやりのある、そういう感覚がにじみ出ていて、どのキャラクターもほんと魅力的だ。頭のいいキャラクターがちゃんとそう見えるように描かれるのもかっこいい。あとライララがかわいいw 読了日:8月11日 著者:岩本ナオ


■メロディ・リリック・アイドル・マジック (ダッシュエックス文庫)
 う~ん、やっぱりおもしろいなぁ、ウェルメイドな石川博品! タイトルと表紙イラストにある通りのポップさが、主人公とヒロインの各々の葛藤を通して、切ったばかりの果汁あふれるフルーツのように新鮮だった。こういうアプローチもできるんだなぁということと、豪邸にお呼ばれ描写はあいかわらず安定度高い!まるでぼくにあつらえたように、お手本みたいなストーリー展開だった。でもラストのライブシーンはナズマ視点のほうが盛り上がったんじゃないかなぁ。でも、おもしろかったんだよなぁ(しみじみ)。読了日:8月7日 著者:石川博品


すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)
 かなり早い段階で犯人はひとりに絞られるわけだけれども、ハウダニットの部分は予想できなかった。なるほどなぁ。いまでも古びることないコンピュータサイエンスが確たる核となって、むしろ現代だからこそ地に足がついた作風になっているのではないかと思った。あとはやはり背後にもっと頭のいい存在、作者の存在感が強かったなぁということだ。読了日:8月2日 著者:森博嗣

新海誠『君の名は。』

君の名は。(通常盤)

君の名は。(通常盤)

 どーも、ゼロ年代残党オタク・KASUKAです。不安8割、期待2割の状態で、新海誠最新作『君の名は。』を観てきました。
 ぼくは以前に、こんな記事を書いています。
 kasuka.hatenadiary.jp
 自分で言うのもなんですが、なかなかに愛憎入り交じった感じが出ているなぁと思います(笑)。そのあと『星を追う子ども』も『言の葉の庭』も、なんだかんだ言ってちゃんと観ています。でも両方ともそんなに自分のなかではパッとしない、『秒速5センチメートル』のときに感じたものが覆されるようなことはありませんでした。なので、今作『君の名は。』も不安のほうが大きかったんです。もちろん、キャラデザは『とらドラ!』『心が叫びたがってるんだ。』の田中将賀、つまり現代的でめっちゃかわいい。作画監督は『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』の安藤雅司、つまりめっちゃ動くしキャラに演技させられる。という強力布陣であったことは知ってはいましたが……。
 前置きが長くなりましたが、ここから『君の名は。』の感想です。なるべくネタバレしないように書きますが、気になるかたはお気をつけください。

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ライトノベルSF15(キャプテン・デルタスリー)

​ これがおそらく『キャプテン・デルタスリー』に関して最後の記事になるだろう。pixivにアップロードした。ルビ機能はやはりうまく使えず、ぐったりしたのでそのまま括弧として残してある。ご笑覧いただきたい。やはり二次選考を通らなかったことが大きかったのか、どうか少しでも多くの人に読んでもらいたい、と思うようになった。いままでそんな風に思ったことなんてなかったんだけれど。

www.pixiv.net

 先日、知人との会話で小説の書けない部分についてどうするのかという話になり、ぼくは飛先生の言葉を引用した。「楽なとこだけ書いてるなー」*1と思われたくないのだと。するとそれは飛浩隆だからできるのだ、という言葉をもらった。なるほど、と腑に落ちた。だからこそのクオリティなのだなということも含め、またもやぼくは自分にはできもしないことに背伸びして挑戦し、足元がおろそかになっていた。そういうことなのだろう。まずは楽に書けるところを楽しんで書く。そのあたりを含め肩肘張らずにもっとゆるゆると書いていきたいものだ。いやなんとなくそういうゆるさを獲得しつつあるとは思うのだけれど。