すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

飛浩隆先生と飲んだ。

 友人の結婚式にあわせて、松江に行った際に、これはサークルの後輩と一緒に飛先生と飲めるのではないのかと思い、Twitterでメッセを送って日程を調整などしまして、飲み会となりました。
 やはりここは、と文庫版の『グラン・ヴァカンス』と『ラギッド・ガール』を読み直していくぞ! と『自生の夢』と『零號琴』の1話は読んだしな!と思っていたのですが、結局『グラン・ヴァカンス』も最後まで読み直せず、『ラギッド・ガール』に至っては開くことさえできませんでした。ここ最近はほんとネットにどっぷりになってしまいました。新しいパソコンはとても性能が良いようで、動画を見まくりでございます。でも、ちゃっかりサインはいただいてしまいました。
 飲み会はおれと後輩が5人と飛先生で、遅れてひとり真打の後輩が登場する、という感じで、おれががんばってしゃべって結局中身がなくて空回り、というのが基本構造でございました。日本SF大賞選考会について、各作品について、ダジャレ、Twitterの話、伊藤計劃追悼作品、新作についてちょこっと、津原泰水『綺譚集』を読んでいないのか!などなど、もっとうまくお話できればなぁ、と思うような、しかしビールが効いててふわふわするなぁ、と思っていながらも、とても充実した内容でございました。でも毎回のことながら、正直自分の不甲斐なさを自覚しただけではございましたが、だからこそもっと精進しなければならないと思える、とても意義深い、というか飛先生にダメ出しされることで変に凝り固まったプライドがきちんとへし折れるのですが、次回お会いできる時には必ず小説をお読みいただけるように精進したいと思います! 今回印刷して持っていけばいいかなとも思ったのですが、やはりこれを読んでいただくのか、と躊躇してしまいました。あとサークルの2代目部長が飛先生に野尻抱介さんの空飛ぶパンツをプレゼントして喜ばれておりました。緑のボーダーでございました。
 それにしても今回『グラン・ヴァカンス』を読み直して、4回か5回目の再読になるのですが、ようやく細部が削り落ちて、ストーリーに引っ張られることなく、作品の構造が、文章の持っている機能が、精緻に組まれたメカニズムが立ち上がってくる。ようやく透かして見えるようになってきた、ということで、しかしこれがわかったとお伝えしても、そんなことは作者にはすでにわかっていることなのでだから何、となってしまうわけですが、さてさてそこからどのように「創作/誤読」することができるのか、パフォーマンス的な読書は大変エネルギーを消費するのですが、いずれそういうことをお伝えしてみたい、とも思いつつ、しかし真打の後輩/彼女のように『自生の夢』がつまんない、とはなかなか言えないものですw というか総じておれにはそういう能力が欠けているな、と思います。消費に終始している、というか。そのあたりもっと自覚的に本を読まなければなぁ、と思いました。いや、書くことの方が大切だ! とすぐにエクスキューズしてしまうのですが。

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)