すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

ハヤカワ・ロボットSFセミナー

 少し遅れて会場入り。SFマガジンのバックナンバーを買うかどうか悩んで結局終わってからにしようと決意。
 席がほとんど残っていなかったので後ろのほうへ。メモを考慮して机のある席へ。いわゆる満員御礼といった様子。男女比は6:4といったところ。年齢は20代前半からシニアな方まで。
 そして出入り口付近が騒がしく、振り向けば当然のように伊藤計劃氏の登場。まず思ったのが「ああ『虐殺器官』忘れたorz」であった。が、赤いSFマガジンを持っていたおれはなんとかチャンスをうかがう。つーかかなり席が近くどきどき。
 時間になり、塩澤編集長登場。まず、と前置きされてハヤカワ・ロボットSFショートショート・コンテストの表彰式を行うとのこと。戦慄。おれは一般参加。メモには「甘かった甘かった甘かった」という殴り書きの後がwww「ほんとうにKASUKAちゃんはバカだねぇ〜」がリフレイン。胃がぐるぐる。いつものオーバーアクションが後ろの伊藤氏に気がつかれているのでは自意識過剰が祟ってさらに胃がぐるぐる。
 表彰式終了。
 円城氏・神林氏登場。塩澤編集長、「おふたりのことですからロボットの話にはならないでしょう」に会場爆笑。


-雪風から神林長平について。
 円城氏は大学生の頃雪風を読んで「こう書いてもいいんだ」と思ったとのこと。それを受け神林氏は「円城くんの読み方は書くために読むだから、こう構造をすかして読むでしょう。書き方がわかれば離れる」、だから小説を解法として扱う、神林氏の書き方=新しい小説を書くときには、常に新しい小説の書き方/形式を自分で一から作って試すという書き方がハマったのでは、と。そして雪風は連作のため一篇一篇が異なる方法論=解法として小説が構築されていることも、雪風のおもしろさではないか、と。神林氏は小説を固有のものを具体的に描くための、問題設定とその解決のツール/装置として認識しており、その結果得た解が正しいことはなく、解き続けることに意味がある、とおっしゃられる。だからいま書いているものが重要である、とも。


-SREから円城塔について。
 とても楽しそうに神林氏は円城氏に向かって「おもしろいよね、あなた」。題材のつかみ方がおもしろく、その転がし方に意味がない。動的に虚無へ向かっていく。読んだ時に味方を得たような感覚を。それを受けて円城氏「いや、それは神林さんから教わったことですが」会場爆笑。また神林氏は、円城氏の作品について作者自身が読み方を教えてくれる小説で、解説を書くのが大変そう、とおっしゃられる。また人類に対して円城氏の「みんながみんな助け合いながら滅亡する」という発言や赤いSFマガジンの最新作に触れ、「愛はないけど、親切だよね」とも。


-キカイとロボットについて
 雪風=戦闘機。
 アミシャダイ=人間よりも絶対優位な存在。
 キカイ=メカニズム。だから工業用ロボット=ロボット?
 ロボット=アシモ=二足歩行で自律し、遊びと可愛げと、(進化の)可能性の有無。円城氏はこれに突然四足歩行するかもしれない薄気味悪さのようなものを感じるとも。また神林氏はおもしろい話題は持って帰って考える、とも。
 だからこその「アシモ、かわいい」につながるのである。


 終了後、サイン会。
 KASUKAは隣に座っていらっしゃった方が伊藤氏の友人という幸運に恵まれ、赤いSFマガジンにサインをいただく。ううう、ありがとうございます。チキンで本当にうじうじしていたのでかなりうれしかったです。
 円城氏にサインをいただく際には点訳をされている友人からの言葉をつたえ、失笑を誘い、神林氏にサインをいただく際には『言壺(ことつぼ)』をして「しぶい、しぶすぎるww」という言葉をたまわる。いや、まぁなんというか事前に準備している分には、ほら「我、勝てり」なんですがねww