ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

3月の読書のまとめ

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1571ページ

書店員 波山個間子 (1) (it COMICS)

書店員 波山個間子 (1) (it COMICS)

■書店員 波山個間子 (1) (it COMICS)
 あー、やっぱりの空気感がすごく好きだな。ってこれ2巻でおしまいなの!うわーもっとちゃんと応援すればよかった……。読了日:03月24日 著者:黒谷知也


メランコリア 上 (ヤングジャンプミックス)
 作者必殺のオムニバス形式。あのキャラがここで!という驚きと短篇の切れ味の鋭さ、そしてキャラの可愛さとすばらしい。下巻はよ。読了日:03月23日 著者:道満晴明


プリンセスメゾン 5 (ビッグコミックス)

プリンセスメゾン 5 (ビッグコミックス)

プリンセスメゾン 5 (ビッグコミックス)
 勇気をもらえるマンガってとても少なくて、これはその稀少なひとつだなと、読み終えいつも天を仰ぐ。読了日:03月23日 著者:池辺葵


奇蹟の表現〈3〉竜(ドラゴン) (電撃文庫)

奇蹟の表現〈3〉竜(ドラゴン) (電撃文庫)

■奇蹟の表現〈3〉竜(ドラゴン) (電撃文庫)
 物語を動かすキーパーソンが完全にイルマへと変わっているのがおもしろかった。カーチェイスやツキオカとの睨み合いのシーンなど、『狼のようなイルマ』シリーズを彷彿とさせる。なにより1巻のナツの何気ないセリフを覚えていることでシマが助けに向かうというのがね、よかった。こういう些細なこと、何気なさがよいのだなぁって。読了日:03月16日 著者:結城充考


奇蹟の表現〈2〉雨の役割 (電撃文庫)

奇蹟の表現〈2〉雨の役割 (電撃文庫)

■奇蹟の表現〈2〉雨の役割 (電撃文庫)
 なるほど!こうきましたか!と機械制御会の出現にうなずき、黒丸尚文体が雨に叙情を添える。イルマはここらだったんだなとも。にしてもオーバーマンでも性格は変わらないっていうのがある意味でイルマの強固さを感じることに。読了日:03月12日 著者:結城充考


奇蹟の表現 (電撃文庫)

奇蹟の表現 (電撃文庫)

■奇蹟の表現 (電撃文庫)
 再読。改めて細部まできちんと積み上げられており、後半への伏線になっている。作中の彫刻を目指したものと読める1冊。街の描写が意図してか少ないので、そのギャップからひどく無国籍感が漂う。読了日:03月11日 著者:結城充考


■出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
 プルーフで。ちょっと前に流行ったタイトルのつけ方に不安でしたが、その実まっすぐに切実で誠実な、楽しい読み物でした。相手のことを考えなれけばこんなにおもしろくて読みやすい文章は書けないっていうことの、その優しさの証明みたいな筆運びに読んでよかったと思わせられる1冊。なによりそういう風に本を勧めればいいのかという勉強にもなりました。
読了日:03月07日 著者:花田菜々子


■ざせつ男とまんが少女 (ヤングキングミックス)
 石田敦子の創作ものは好きだったんだけど、まあこの長さではなかなかむつかしいのかなと思いました。それとも単にまだうまく挫折できてないからなのかなとも。読了日:03月07日 著者:石田敦子


 あとは前から気になっていた岩明均の『ヒストリエ』を全巻一気読みして、え、まさかこれまだまだめっちゃ長く続くのでは!?と驚くなどした。

精霊使いと軌道猟兵(トニトルス)3

kakuyomu.jp
 よいしょー、と第3話です。


 今回でよかったことは、書いててどうしてもつまんないなぁーって思い始めたら作中に変化をもたせるっていうこと。それでなんとか二回ほど山を越えて書き上げることができた。そして気がつくと3話が1話と2話を足したよりも多い文字数になってしまっている。前回は1000字くらいとか言ってたのに。なにより、当初のメモとはだんだんと話がずれ始めている……。ま、是非もないよネ!

2月の読書のまとめ

読んだ本の数:8冊


超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)

超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)

■超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)
 自選短篇集。帯にある通り、ワンアイデアで瞬発力勝負のものが多かったか。でも、あとがきまで含めて楽しく読めた。特に好きなのは「アニマとエーファ」「ゲーマーズ・ゴースト」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「クローム再襲撃」「星間野球」か。読了日:02月28日 著者:宮内悠介


ディレイ・エフェクト

ディレイ・エフェクト

■ディレイ・エフェクト
「ディレイ・エフェクト」「空蝉」「阿呆神社」の3編が収録されている。表題作がすごくいい短篇で、こういうバランス感覚はやはりさすがだなぁと思わせられる。でもなんだろ、どうしてもミステリ的などんでん返しを入れなくてもよかったのでは、と思うのだった。読了日:02月23日 著者:宮内悠介


最後の冒険家 (集英社文庫)

最後の冒険家 (集英社文庫)

■最後の冒険家 (集英社文庫)
 熱気球による太平洋横断に挑んだ「最後の冒険家」を追ったノンフィクション。弟子にして年離れた友人であった石川直樹の、透徹した視線が偉業とその人柄を淡々と伝えてくる。それでも染み出してくる、冒険に対するワクワクはやはりこういう読み物でしか味わえない、未知に対する興味を非常に掻き立てる一作となっていた。とてもよかった。2回目の単独行の描写がびっくりするほど少ないのだけれど、それだけ情報が少ないってことだしだからこそ初回のゴンドラ漂着がとてつもない奇跡に思えるのがまさにそのとおりだなと。ラジオでなにを紹介するかで悩んでいてぴーんときたのでこれを購入したときのこれしかない感は異常だった。読了日:02月23日 著者:石川直樹


■闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))
 思った以上に冬山登山に近いサバイバルが物語の中心になっており驚いた。ただ読み終えたあと表紙はそういう意味なのかと納得もあった。文化人類学的なアプローチで、惑星の設定をつくってあるので、いまでもぜんぜん古びていないと思うし、シフグレソルやケメルといった作中の用語が徐々にわかってくるのも楽しかった。読了日:02月19日 著者:アーシュラ・K・ル・グィン


乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)
読了日:02月15日 著者:森薫


SFが読みたい!2018年版

SFが読みたい!2018年版

SFが読みたい!2018年版
 今年も読みたい本が増えるし、情報量が多くて読み応えがある。飛先生の解題に、そんな前からそこまで考えていたのかと唸った。このあいだ読み直してようやく気がついたことだってあるっていうのに。読了日:02月10日


アルテミス(上) (ハヤカワ文庫SF)

アルテミス(上) (ハヤカワ文庫SF)

アルテミス(下) (ハヤカワ文庫SF)

アルテミス(下) (ハヤカワ文庫SF)

■アルテミス(上)(下) (ハヤカワ文庫SF)
 うーん、楽しかった!読み始めは「あれ、ずいぶん軽いテイストだな」と思ったものの、この軽さがうまい具合にストーリーと噛み合っていて、とても楽しく読めた。やっぱりどうしても『火星の人』のあと、第2作ということを意識して読んでしまったのだけれど、大満足の一作でした。読了日:02月05、06日 著者:アンディ・ウィアー