ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

精霊使いと軌道猟兵(トニトルス)エピローグ&完結

kakuyomu.jp


『精霊使いと軌道猟兵』エピローグの更新にともない、完結しました。
 ここまで来るのにかなり時間がかかってしまいましたが、どうにか終わりを迎えることができてほっとしています。楽しんでいただけたでしょうか。蛇足なエピローグであると罵倒されないことを祈るばかりです。当初は仕事のストレスから人間関係を破壊しないために書き始めた短篇だったのですが、書いているとけっきょく書くこととそのものが大変になっているという、いつものやつでした。まぁでも書けることだけを書くつもりがだんだんと飛躍していくのも、やっぱり楽しかったですね。
 なお、本作は友人たちとつくる文章系同人誌へと加筆修正して収録予定です。即売会で頒布の予定もあるのでそちらもはっきりしたら宣伝していきたいと思います。


 さて次回作はペンディング(言いたいだけ)していた長篇SFを再開しようかと思っていたのですが、後輩・寺島くんと話していたら新ジャンルに目覚めてしまったので、次はそれになると思います。テーマはひと昔前のMF文庫Jっぽいラブコメで現代ファンタジーです。よろしくお願いします。


 と、ここまではカクヨムの近況ノートに書いたところですが、ここではもう少し。本作はキャラ設定の段階でかなり保守的な主人公を考えていたのですが、『天気の子』を視聴後、そのメッセージにうたれてしまった川口は、ラストで思わず同じセリフを言わせてしまいそうになり四苦八苦して、結果的には似たような感じに――オープンエンドになっております。ただそうしたことによって『精霊使いと軌道猟兵』が開いた終わり方になったのはとてもよいことだったなと、いまにして思っています。ありがとう、新海誠(なんだこれ)。