ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

小説の書き方

 先輩に尋ねられたので書きました。


Q:執筆時の姿勢
 もらった10万円でアーロンチェアを買いました。めっちゃ調整して座っています。でも実際は執筆よりもゲームやネットをやってるときに座っているほうが長いですね。


Q:パソコン周りのレイアウト
 高さ調節ができる机に、MacBook Airからiiyamaの23.8インチのディスプレイにつないでいます。あと最近買った、Visslesのメカニカルキーボード(茶軸)を使っています。リストレストを置いて、椅子の高さと机の高さを調節して、指だけ動かして肩にそんなに力が入らないよう気をつけています。それでも長時間座っていると腰が痛くなります。


Q:流してる音楽や映画
 プロットやアウトラインを作っているときは一度見たアニメやVtuberの動画を聞きながらやることが多いです。
 本文を執筆しているときは、作中のイメージに沿った曲のプレイリストを作ってブーストしています。


Q:1日当たりの執筆時間
 最近はほとんど日常的に書いていなくて、〆切があったらその1週間前から1日に3時間ぐらい書いています。それでもゲームをやったりネットサーフィンしたり、ですが。あと執筆状況を整えておきながらスタンドアローンを目指して喫茶店で書いたりもします。


Q:1時間当たりの字数
 1000字書けるととても調子がいいですが、基本的には300字ぐらいです。書いて消してを繰り返しています。


Q:話を考えはじめてから完結させるまでのおおまかな流れ
 アイデア→プロット→アウトライン→本文執筆という流れです。ストーリーを考えるのが苦手だったので、アウトラインを作ってストーリーの進み具合とキャラクターの感情の進み具合を明確にするようにしています。


Q:書くのに詰まったらどうするか
 プロットを見直したり、章の冒頭から読み直しつつ推敲したり、別の章を書いたりして、とにかく作中世界の手触りを脳内で感じられるようになるまで耽溺するようにしています。


Q:書いていて楽しいところと苦しいところ
 書いていると続きが浮かばずに苦しいことしかないですね。実際なんで書いているんでしょうかね。ただ書いていると自己陶冶されているのは感じるし、精神的には落ち着くのは事実です。書いていて楽しいところがあるというよりも、書くことそのものが、小説世界を考えることが楽しい、ということかもしれません。
 ここまで書いて気がついたのですが、本文執筆よりもそれまでのプロットを考える段階で「いや〜こんなすごいこと考えちゃったわ〜」という部分が楽しいですね。


Q:キャラの名前の決め方
 作中世界に要請された名前をつけます。あるいはオマージュ作品から引用します。
 たとえば『精霊使いと軌道猟兵』では、ゲルダアンデルセン雪の女王』から、リコルは安田均『六門世界』より、ベルは冲方丁『ばいばい、アース』より借りてきています。


Q:なぜ小説を書き始めたのか
Q:いつ書き始めたのか
 高校生の時に、文芸道場(高校の部活の県大会みたいなもの)の部誌を読んで、これよりもおもしろいのが書けると思い、意識して小説を書き、翌年の文芸道場で入賞したのが始まりです。そのときの選考委員だった、あさのあつこ氏に「書こうと思うこと、それ自体が才能です」と言われ、勘違いが始まりました。


Q:誤字脱字に対する考え方
 書き方的に自分では何度も見直しているので少ないと思っているのですが、〆切間近になるとミスが多くなる方ですね。そしてざっと見直してそのまま出してしまう。まあ逃れようがないですね。


Q:これから小説を書こうとしている人へのアドバイス
 まず承認欲求を満たすためには、小説は遅いツールなのでそういう目的であれば、SNSなどいまはもっと早いのがいっぱいあるのでそちらのほうがいいでしょう。
 そして基本的にあなたが考えることは、すでに誰かが考えて小説にしていることなので、その上でそれでも小説を書くことの意味を考える必要があります。その意味に気がつけば、ずっと小説を書いていけると思います。