- 作者: エイモス・チュツオーラ,土屋哲
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/10/17
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
やつはみ喫茶読書会二十二冊目『やし酒飲み』
2013/05/18(土)開場15:00 開始15:30 終了18:00*1
課題図書:エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』岩波文庫*2
作品内容:「わたしは、十になった子供の頃から、やし酒飲みだった」――。やし酒を飲むことしか能のない男が、死んだ自分専属のやし酒造りの名人を呼び戻すため「死者の町」へと旅に出る。その途上で出会う、頭ガイ骨だけの紳士、指から生まれた赤ん坊、不帰(かえらじ)の天の町……。神話的想像力が豊かに息づく、アフリカ文学の最高峰。1952年刊。
場所:半杓亭
費用:お茶おやつ代600円
定員:12名。要予約。定員に達した場合も告知いたします。満員御礼ありがとうございました。
予約先:yatsuhamicafe.reading(at)gmail.comにメールか、Twitterで@yatsuhamibookにリプライを!
今回は9人の参加で、1名カウンターで聞いてらした方もなんと読んで来てくださっていたとのこと。次回お待ちしております。今回はアフリカ文学でもマジック・リアリズムの強いタイトルで参加者の多くがその細部にくすくす笑いながらあるいはつっこみながら楽しく読んだとのこと。司会する身としては久しぶりに参加者の方々から積極的に発言して下さったので楽でしたしw とても笑いのあふれる会でよかったです。
特に印象深かったことを列挙していくと、思いのほか細部の描写にアフリカ感がなくとても普遍的な話になっていること、細部の現代文学と比較して奇天烈な部分につっこんでいくと全体像が把握しづらく、したとしても口承文芸が寄り集まっているようであること、固有名詞の排除が未知の奇妙な生物に対する恐怖を表しているのではないか、などでした。
さて、次回は7/27(土)でタイトルは投票の結果、野尻抱介『南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)』に決まりました。よろしくお願いします〜。