すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『乙嫁語り』森薫

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

 ユーラシアの風が招いた、アミルの結婚――山を越えてやって来た美しい花嫁のアミルは20歳。彼女をめとった花婿は、若干12歳の少年カルルク。8歳の年の差を越えてふたりは愛を育んでいく……。
 英国ヴィクトリア朝を描いた『エマ』から1年、森薫の最新作はアジアとヨーロッパを結ぶ中央ユーラシアが舞台のブライド・ストーリー!

 すばらしい描き込みです。神は細部に宿る、を地でやっているのだから本当にもう、すごい。確かに『エマ』の方でもインド娘の衣装の意匠に異様に力が込められていたのはわかったのだけれど、まさか今回はそれが前面に押ししてくるとは。好き好きでたまらないから、かけてあるエネルギーが本当に半端ない。描き込みに圧倒されます。けれどそれが邪魔にならないようにもちゃんと気を遣ってあるのだからいやはや……。ストーリーも障害のある恋愛ものですし、フィールドワークの西洋人がいたり、鷹好きの女の子がいたりと、憎いところをついてくる設定もすばらしいです。というか、いまいちこの作品の時代背景がはっきりしないのですが、さていつごろなのでしょうか。それもおいおいわかってくるのですかね。うーん、連載を追いかけるのも楽しみです。

Fellows! 2009-OCTOBER volume 7 (BEAM COMIX)

Fellows! 2009-OCTOBER volume 7 (BEAM COMIX)


 森薫「乙嫁語り」 (1/4) - コミックナタリー Power Push
 上記の記事によればどうやら舞台は「19世紀後半、第1次世界大戦前の中央アジア」とのことです。なるほど……。