ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

2月の読書のまとめ

読んだ本の数:9冊

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

  • 作者:大前粟生
  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: 単行本
■ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
 ゲラで。いまのところ今年一番よかった。と思えるのは、やはり自分の鈍麻してる感覚を指さされるような繊細なキャラクターがいるからなのだろうなと。そういう繊細さをどこかにおいてきてしまったのでどうしてもそう感じしてしまう。読了日:02月29日 著者:大前粟生


象の背中 ~秘密~ (ウィングス・コミックス)

象の背中 ~秘密~ (ウィングス・コミックス)

象の背中 ~秘密~ (ウィングス・コミックス)
 御徒町鳩のデビュー作って原作モノだったんだなあ。知らなかった。難病もののだったが人とどう関わるのか、みたいなところが勉強になった。読了日:02月27日 著者:御徒町鳩


バジーノイズ (5) (ビッグコミックス)

バジーノイズ (5) (ビッグコミックス)

  • 作者:むつき 潤
  • 発売日: 2020/01/30
  • メディア: コミック
■バジーノイズ (5) (ビッグコミックス)
 完結巻。現代風でいてやはり本質はバンドものだったのだなぁと。読了日:02月25日 著者:むつき潤


■スキップとローファー(3) (アフタヌーンKC)
 最高か!!! 読了日:02月23日 著者:高松美咲


息吹

息吹

■息吹
 読書会用。既読作もあったが10年ぐらい前のもあったので新鮮な気分で読めた。どの作品もSF設定を用いていかにして生きるのかという科学的態度の話と読めるのがテッド・チャンのいいところでありすごいところなんだなぁと思った。特に好きだったのは「予期される未来」「息吹」と「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」か。読了日:02月19日 著者:テッド・チャン


少女禁区 (角川ホラー文庫)

少女禁区 (角川ホラー文庫)

  • 作者:伴名 練
  • 発売日: 2010/10/23
  • メディア: 文庫
■少女禁区 (角川ホラー文庫)
 あまーい!となる巨大感情ものだった。媒体を意識してかSF要素は抑え目だけれど、それでも角川ホラー文庫が一時期SFを支えていたことへの敬意を感じるような、ホラーでありSF小説だった。なによりこの時点でSFアイデアと強い感情を描く伴名練らしさが出ているように思うのだった。読了日:02月16日 著者:伴名練


しゃもぬまの島

しゃもぬまの島

■しゃもぬまの島
 ゲラで。サークルの後輩の作品。読了日:02月14日 著者:上畠菜緒


マロニエ王国の七人の騎士 (4) (フラワーコミックスアルファ)
 獣がひとに戻るところがさすがのうまさ。天狗の子の眷属たちを思い出す。読了日:02月11日 著者:岩本ナオ


選んだ孤独はよい孤独

選んだ孤独はよい孤独

■選んだ孤独はよい孤独
 ローカルガールをテーマに描いていた山内マリコによる、地方男子の悲哀を描ききった短篇集。救いのない話が多く、そのリアリティによって、たいへん身につまされた。しかし一方で自分とはクラスタの違う男子たちの生きづらさというものを想像することもできるように思った。そういう意味でとても貴重な1冊ではなかろうか。読了日:02月04日 著者:山内マリコ

やつはみ喫茶読書会五十九冊目『息吹』

息吹

息吹

 やつはみ喫茶読書会五十九冊目『息吹』@半杓亭

  • 日時:2020/02/01(土)開始16:00 終了18:00
  • 課題図書:テッド・チャン『息吹』早川書房
  • 作品内容:現代SF界を代表する作家テッド・チャン。知性の極限を追求した世界最高水準のSF作品集、ついに刊行!「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」で、世界的にブレイクしたテッド・チャン。待望の最新作品集がついに刊行。人間がひとりも出てこない世界、その世界の秘密を探求する科学者の驚異の物語を描く表題作。『千夜一夜物語』の枠組みを使い、科学的にあり得るタイムトラベルを描いた「商人と錬金術師の門」をはじめ、各賞受賞作を含む9篇(初訳5篇含む)を収録。
  • 読書会:事前に課題図書を読了しておき、当日、この日のためだけに用意されたおいしいおやつを食べながら、課題図書についておしゃべりする会です。
  • 場所:半杓亭
  • 参加費:お茶おやつ代1000円
  • スケジュール:読書会16:00-18:00 二次会18:30-20:00
  • 定員:12名。要予約。開催の1週間前までにご連絡ください。定員に達した場合も告知いたします。またキャンセルされる場合はなるべく早めにご連絡ください。当日キャンセルをされる場合はキャンセル料をいただきます。あらかじめご了承ください。
  • 予約先:初めて参加されるかたは、yatsuhamicafe.reading(at)gmail.comに1.お名前と2.ご連絡先、3.過去に読書会に参加したことがあるか、4.アルコールの出る二次会の出欠を記載の上、ご連絡ください。※2、3日経ってもメールの返信がない場合はお手数ですが迷惑メールフォルダをチェックされるか、こちらの記事にメールした旨のコメントを書き込みください。
  • Twitterhttps://twitter.com/yatsuhamibook
  • 今回も翻訳ミステリー大賞シンジケートさんにて告知の後援を頂いております。ありがとうございます。

honyakumystery.jp

1月の読書のまとめ

読んだ本の数:4冊

www.aozora.gr.jp
■ぞなもし狩り
 よかった。共作だからか、ちょっと円城塔っぽさが抜けてるとこもあっておもしろかった。読了日:01月30日 著者:円城塔


SFマガジン 2020年 02 月号

SFマガジン 2020年 02 月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: 雑誌
SFマガジン 2020年 02 月号
戦闘妖精雪風」の第4部に〈廃園の天使〉シリーズ「空の園丁」を読んだ。読了日:01月18日


乙女文藝ハッカソン(3) (イブニングKC)

乙女文藝ハッカソン(3) (イブニングKC)

■乙女文藝ハッカソン(3) (イブニングKC)
 完結巻。毎回勉强になるし執筆のモチベがあがるよね。読了日:01月17日 著者:山田しいた


スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

■スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)
 めちゃくちゃ難しかったがどうにか読み終えることができた。言葉遣いと造語の数々になにが起きているのか、解像度が低いまま読み進めて、中盤辺りで「ははあこれは新しい科学技術とそれによる政治闘争、からのポストヒューマンの話なんだなあ」とだんだんわかってきた。もし権力闘争だけだったら、残念な気分のままだったけれど過程としてポストヒューマンへと繋がっていったのが、好きなSFになってくれてよかったなあと思った。読了日:01月12日 著者:ブルース・スターリング,小川隆