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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

石黒浩講演会「人を知るためのロボット研究」

 http://www.mpac.jp/play/2012/02/05/post_4.html
 友人と行ってきました。
 前日にちょうど新宿高島屋のジェミノイドFの記事(http://jp.diginfo.tv/v/12-0011-r-jp.php)を読んで「人がつくりたいのか、人と物の間の新しいものがつくりたいのか」と考え、よーし質問しするぞと問いを用意していきました。この前、書いた短篇にも共通するテーマで「人であることがかたちによって担保されうるのか」というものだったのですが、講演の中できちんと言及があり、見事にその先へと研究が進んでいることがわかり、うなりました。
 講演そのものは石黒氏の研究がきちんとその思考の流れとともに提示され、開発意図がとても明確でわかりやすいものとなっておりました。人型の方が人間が付き合いやすい。テレイグジスタンスで扱うヒューマノイドが表情を持つことで操作者と対話者が「感情移入」しやすくなる。そしてその発展型の想像の余地を残した……と続いていく。感情移入しやすいように。これが重要である、と。ヒューマノイドを人間に近づかせるのではなく、人間が感情移入によってヒューマノイドに歩み寄る。これによってヒューマノイドができあがるのだ。この視点は目から鱗だった。心のあるなしは他者の観測に任せる。むろんこれは客観の話なので、個々人が持つ強い主観が解明されることで境界が侵襲されていく。まだら模様にやってくる未来がここだけ突出してやってきておりました。
 示唆に富み、かつとても勉強にはなったのですが、うーんこれは使い辛いw だってこのアイデアを流用したフィクションを書いたら、引用元が露骨すぎるじゃないですかw でも著作は読んでみるほうがよいでしょね、きっと。

ロボットとは何か――人の心を映す鏡  (講談社現代新書)

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どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私

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