すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『ゼロ年代SF傑作選』

 2002年のJコレクション創刊に続き、2003年のハヤカワ文庫JA内レーベル「次世代型作家のリアル・フィクション」によって、日本SFはゼロ年代の〈初夏〉を迎えた。

 解説の感想についてはかつて発売当時に書いたのでした。
 『ゼロ年代SF傑作選』の解説を読んで。 - すべてはゼロから始めるために
 今回改めて作品に接して思ったのは、各人にそれだけ抜き出すことが可能なテーマがあり、それへの志向で作品を描いているということだった。アイデアそのものではなくそれによってもたらされる変化/変容をいまどう書き留めるのか。SF化した世界でぼくたちが何を感じているのか。ここには「ぼくたちのソフトウェア版サイバー・パンク」としての変化の端緒が確かに描かれていたように思う。その点で冲方丁秋山瑞人の作品は決して「いまここにある未来」にこだわった作品と言うには少し外れて、より精度の高い普遍性を勝ち得ているのかもしれない。
 考課表。テーマと感想はまた後日。