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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『サマーウォーズ』細田守


 観てきました。映画館に着いてから前売り券を忘れていることに気がついたので、普通にチケットを購入。
 KASUKAは前売りを買うぐらいこの映画に注目していたのですが、実はひとつ、すごく心配していたことがありました。仮想世界というガジェットです。現在ネットが仮想世界への没入からARと呼ばれる拡張現実へとシフトしつつあるのは明白でして、当然フィクションでもその流れは顕著であるように思われます。*1KASUKAの勝手な予断なのですがVHSに負けたベータのように、あと10年もすれば仮想世界というガジェットはデッドツールになってしまうのではないのか。あと20年後に観たときに、ああ劣化してるな、と思われてしまうのではないのか、という心配があって、勝手に大丈夫なのだろうかと思っていたのですが、いらぬ心配でございました。
 仮想世界OZは言うなれば「いま」の技術で、サービスの強度を上げ、やれることの拡充をはかり、そして何より処理落ちを心配することなくアバターがぐるんぐるん動くのです! 動きまくりです! ああいうのを見ると、いまのネットがあそこまでのことをやるにはまだまだ時間がかかるのでは、と思わせられるような、そういう世界が構築されておりました。圧倒的な自由度と広がりが確かに存在していました。デザインと動きでねじ伏せられた感じです。映像の力をこれでもかこれでもか、と叩きつけられました。
 決して最先端のことをやっているわけではないですし、描かれる上田は緑がいっぱいの夏の田舎ですし、貞本義行のキャラクターにはどうしてか懐かしさがあるし、描かれるのは「家族は大切」っていうひどく普遍的なことですし、大筋は『ぼくらのウォーゲーム!』の描き直しであるのに、なにこの圧倒的な強度は、と終始圧倒されっぱなしでした。いやぁそれにしてもおばあちゃんが関係各所へ黒電話で連絡するシーンでうるうる来てしまいましたよ。あの音楽はずるい。かっこいいや。ああ、そうか、そういう意味では確かに『ぼくらのウォーゲーム!』の描き直しではあるのだけれど、「ぼくらの」が取れたわけなのか。見せたいのは子どもだけではない、ということなのかな。
 ちなみに松本の駐屯地からJMRC-C4を借りてきた理一さんは、自衛隊で言えないような部隊に所属しているってあれか、特殊作戦群の人なんだな!w あと意外だったのは高校野球の中継で佐久長聖松商学園なんて名前が出てくるたびにおおと思ったこと。まだ三年ぐらいしかいないのにもう郷土愛かよ、とか思いながら観てましたw
 さて何回観に行くかはわかりませんが、次回こそは前売り券を使わないとなw

*1:電脳コイル』や『東のエデン』、『レインボーズ・エンド』など。