ブックスエコーロケーション

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まとめ

5月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:2133ページ

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)
久々の徹夜本。青春ライトノベル。『ゼロ年代の想像力』へのアンサーフィクションであり、レイプ・ファンタジーの構造からフィクション本来の「力」を高らかに謳い上げている。この優等生な回答やディテールの同時代性は、ほんとうに「空気読解者」の真髄を見せられた気がする。文章もびっくりするぐらい丹精でイラストもエロかわいくて申し分ありません。ああそうか、こういうのが非の打ち所のない傑作って言うんだろうな。
読了日:05月30日 著者:田中 ロミオ
S-Fマガジン 2009年 07月号 [雑誌]S-Fマガジン 2009年 07月号 [雑誌]
伊藤計劃追悼特集。ベストメンバーの追悼エッセイを読むと自分がまだぜんぜん伊藤計劃の作品を読めていないんだな、と慄然とするのだけれどまずなによりも桜坂洋の言葉に応えたい、と思った。まだバッドエンドルートじゃない、と。
読了日:05月28日 著者:
以下略以下略
「どっちだ?俺らどっちのヤバイ世界にまぎれこんだ?サイレンか!?サイレントヒルか!?」いいえ、伊藤計劃という可能性が収奪された世界です。
読了日:05月25日 著者:平野 耕太
まんまんちゃん、あん。 3 (バーズコミックス)まんまんちゃん、あん。 3 (バーズコミックス)
キャラクターではなくて、その関係を死んだ人に囚われ停滞しているところから一度解放して動き出させたところで終幕にしているのが秀逸。徐々に明かされる「一年間」の内実が実に胸に来る。しかしそれに、過去に囚われるだけでは、という話なのだからおれは信玄から何も学んでいないようだ。
読了日:05月24日 著者:サトウ ナンキ,きづき あきら
まんまんちゃん、あん。 2 (バーズコミックス)まんまんちゃん、あん。 2 (バーズコミックス)
読了日:05月24日 著者:サトウ ナンキ,きづき あきら
ぢごぷり 1 (アフタヌーンKC)ぢごぷり 1 (アフタヌーンKC)
萌え絵で育児ハウツウ漫画、に見せかけたあいかわらずの人間の関係を描こうとしているのだろうなぁと思った。人間ではなくて人間の関係を。いやしかしこれはすごい。
読了日:05月22日 著者:木尾 士目
まんまんちゃん、あん。 1 (バーズコミックス)まんまんちゃん、あん。 1 (バーズコミックス)
この絵でこのストーリーとは恐れ入った。すごく続きが気になるね。
読了日:05月22日 著者:サトウ ナンキ,きづき あきら
無限のリンケージ ―デュアルナイト―無限のリンケージ ―デュアルナイト―
ちょっと古風な遠未来貴族流離譚。説明過多な文章が最初は気になったけれど、章立ての意図がわかってくると俄然ストーリーを追いかけるのが楽しくなった。構成の妙か。せんむの描くヒロインもかわいくていい。
読了日:05月21日 著者:あわむら 赤光
擬態 (文春文庫)擬態 (文春文庫)
傑作ハードボイルド。毀れていく男が、情緒性を排してぱさぱさに乾いた硬質な文体で描かれていく。いや謳いあげられていく、の方が正確か。毀れたら明らかにまずいだろjkなのに、立原が毀れていくさまにびっくりすぐらいの充実感が得られる。くぅかっこいいぜ。
読了日:05月19日 著者:
日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)
最高の英国執事萌え小説。スティーブンスの「品格」ある職業意識を丹念に丹念に描いていくことで、ほんのちょっとのほころびやすれちがいが、自分でもびっくりするぐらい読者を笑顔にする。ここにある満足感はそういうとても些細なものなのだけれど決してないがしろにできないものだと思わせる、説得力に溢れた小説だった。
読了日:05月12日 著者:カズオ イシグロ
天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)
小川一水のメルクマール。彼の幼年期はここで終わった。Jコレクション版に較べ、スピノールへの伏線が増えていて瑕疵がなくなったように思う。あれ、これって傑作なんじゃね?
読了日:05月04日 著者:小川 一水
変ゼミ 2 (2) (モーニングKC)変ゼミ 2 (2) (モーニングKC)
うーん、おもしろいのかな、かも。難しいことをやっているのはわかるのだけれど。
読了日:05月02日 著者:TAGRO
さいたまチェーンソー少女 (電撃コミックス)さいたまチェーンソー少女 (電撃コミックス)
自分でもよくわからないのだけれど桜坂洋のこのシリーズがSFマガジンに掲載される号をことごとく回避しているように買っていないので、ついつい購入。ここにあるのは「リアル・フィクション」だ。あの、ムーブメントだ。自意識とそれを発現する身体感覚によって構築された、懐かしいにおいのするSFライトノベルだ。
読了日:05月01日 著者:桜坂 洋
惑星のさみだれ 7 (ヤングキングコミックス)惑星のさみだれ 7 (ヤングキングコミックス)
何も関係のないところから、かつてあったことを踏まえて関係を生み出していく。それが「わかる」からこそ読者は驚き楽しむのだと思う。水上悟志はそのことをよく知っている。
読了日:05月01日 著者:水上 悟志
おとめ妖怪ざくろ 3 (バーズコミックス)おとめ妖怪ざくろ 3 (バーズコミックス)
展開が遅いような気がするけれど、まずなによりも絵を愛でるものなので些細なことなのかもしれない。
読了日:05月01日 著者:星野 リリィ
GUNDAM LEGACY (1) (角川コミックス・エース 26-17)GUNDAM LEGACY (1) (角川コミックス・エース 26-17)
MSのデザインがカトキハジメ風でよし。もうちょっと戦闘シーンが欲しいけど。
読了日:05月01日 著者:富野 由悠季,夏元 雅人,矢立 肇

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