恥ずかしながらKASUKAは最近までずっとSFを小文字で書いていたのですが、上記の「STRANGE FICTION」もそうSFなんですよね。
Science < Speculative < Strange
で、思ったのが右に行くほど文章の強度で読ませる小説っていうことなんじゃないのかなぁ、ということ。
こう書いてからようやく、おれの好みがSFのなかでもはっきりとしてきたかな、と思った。説明だけだと萎えるくせに不思議すぎると敬遠するっていうw 物語だけでなく文章すらも作品の一部として理にかなった組み込まれかたをしているような小説。簡単にはわからないように表面はきれいにならされているのだけれど、その下では稠密なプログラムが機能しているような、それ。
まぁ具体的に言えば、山本弘は苦手だけれど神林長平は大好き、とか、ケリー・リンクは諸手をあげて降参だけれどグレッグ・イーガンはぞくぞくする、とか、たぶんそういうことなんだなぁ、ということがここ最近ようやくわかってきたのだ。