ブックスエコーロケーション

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金原瑞人『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』

翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった (ポプラ文庫)

翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった (ポプラ文庫)

 今日入荷したポプラ社文庫の新刊の中にあったので、なんか秋山瑞人古橋秀之との鼎談が収録されているらしく、最初の方をぺらぺらめくってみたのだけれど、かつてあった「ライトノベル完全読本」とは違った内容だったようなので、瑞っ子や古橋ファンをチェックしてみてもよいのではないのでしょうか。以上お節介な商品情報でした。
 さて明日電撃文庫の新刊で、つまるところにっくき真藤順丈の『東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫)』の発売でありますな。ええ、販促物に「著者独特の雰囲気が溢れた文章スタイルにも要注目」ってあるけれど、それって古川日出男の文体ってことになるんでしょう、どうせ、と斜に構えて明日を待ちます。
 そうそう古川チルドレンが出てきたように伊坂幸太郎チルドレンも出てきましたね、『屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)』の山本貴光がまさにそうでした。地に足の着いていない「失策の多い殺し屋」ってキャラクターをちゃんと説得力もって立ち上げてきたことが、まさに顕著でした。