風邪でダウンしているときは文章がまったく読めないし、そんな体調でせっかくの小説を読みたいとも思えなかったのでかなり長い休息期間をとる。完治にはまだほど遠いが食事に味が戻ってきたので、今日からようやく再開。そしていまだに『狗塚らいてうによる「おばあちゃんの歴史」』である。ぞくぞくと読了感想をそこかしこで目にする。ああ読まれているんだな、と思ってなんかわくわくしてくる。
・目次を見るとわかるのだけれど「ばば様のばば様の孫」によって小説のはじめとおわり、あるいは両端が構築されている。
・時間の枠組みが融解していて、いま読んでいる文章と次の文章との時制がまったく一致しないことの方が多く、いっそ気持ちいいぐらいにわからなくなる。
・そういうことができるのは、すべてすでに起こった出来事=過去=歴史だから。
・だから「おばあちゃんの歴史」であり、羊二郎はそこを「時間のデッド・エンド」と呼ぶのだ。
・そして目次に戻ろう。両端、その片方が過去であるなら、もう片方は?
・うーんやっぱりなんだか『赤朽葉家の伝説』の圧倒的な語り直しっぽい。
・あとは体術やウラがどう絡んでくるのか、か。
・や、まぁ絶対になんかイメージくつがえされそうだけれど。
- 作者: 古川日出男
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- 発売日: 2008/09/01
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