すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

たったひとつの冴えたやりかた 改訳版

たったひとつの冴えたやりかた 改訳版

 たまには古典も読まなきゃね。
 改訳新版ということで、入荷してきた際の表紙のデザインと触りごこちに鳥肌立って購入した。
 ただあけてみると字組みが広すぎて白いところが多くて読みにくかった。それがちょっと残念。
 宇宙の描写はちょっと自分では想像できなかった部分が多くて星野にコーティが繰り出すまでは退屈だったのだけれど、シルとファーストコンタクトしたあたりから俄然おもしろくなってくる。そうして事態は避けられない方向へ進行して、ああ「たったひとつの冴えたやりかた」を彼女たちは選択することになる。非常に英雄的な描写がされていて、なるほど、それが冒頭の一文へと立ち返るのだな、と気がついた。ふーむ。でもこれって本当は友情がメインなのかな。親父さんに感情移入するって年でもないし、コーティって感じでもないし、ふーむむむ。
 あと、ほかの中篇への伏線のようなものがあるみたいだから、これはほかのも読んだ方がより面白くなるんだろうなぁ、と思った。にしても……こういうファーストコンタクトのアイディアはおもしろいなぁ。