すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

ディーン・クーンツ『ハズバンド』

ハズバンド (ハヤカワ文庫NV)

ハズバンド (ハヤカワ文庫NV)

 妻ではなくて夫の物語。あーいい恥かいた。
 読んでいて、アメリカの西海岸の地誌的な部分の描写が退屈だった。へぇ。だから、という感じ。
 構成としては、窮地→脱出、窮地→脱出、窮地……と繰り返されるのだけれど、窮地に対して伏線があるわけでもなく、因果関係もほとんどないので、そういうのを拾って読むものでもないのだなぁ、と。クーンツのベストセラー小説ってのは読み捨てるためにあるものであり、このジェット・コースター・ノベルは真の意味でそれを体現している。しっかしまぁ、なんでこんなに分厚いんだろう。あとメキシコ厨の告げるメキシコ観というのが、ああなるほどやっぱりマジック・リアリズムの世界なのだなぁ、となんだか妙に納得してしまった。
 でも正直、これを読むなら『ゴールデンスランバー』の方が楽しいかもしれない。