すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『マフィアとルアー』

マフィアとルアー (DNA comics)

マフィアとルアー (DNA comics)

この漫画家さんと出会ったのは『ファウスト』のいくつかで、GOING STEADYの曲タイトルを作中人物に語らせている漫画(正式タイトルは忘れました)でした。
それ以後、雑誌に載っている時には欠かさず読むようになった漫画家さんです。

そしてこいつが初めて自費で購入した短編集です。
帯には「珠玉」とか書いてあったのですがホント、そう思いますよ!
絵柄は今風な萌えが全面にでておりますが、ストーリーはまさに「自分しか愛せない男」「死にたがりな女の子」「現実にFit inできない人々」といったモラトリアムな人々を実に丹念に描いてます。
特に表題作はラスト三ページの怒涛の地書きがびりびりと迫ってくる感覚に襲われました。

正直わたしが小説でやろうとしていることを先にやられている点は否めません(笑)
けれど、それでもやっぱりきっと自分は小説を書くのでしょう。

とかかっこつけたくなるような熱量があります。

同人出身の作家の方ですので、現在ではほんとんど手に入らない著作も多いようなのですが・・・とりあえず今のところこれがTAGROの代表作だと、思いますよ。

というかどうやらわたしと同じ文脈(読書/音楽/地方意識/友人感覚)で持っている人みたいで、妙なシンパシーがあるんですよね(笑)それが作品をよりおもしろくしている、という点も否めません。