ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

3月の読書のまとめ

読んだ本の数:12冊

スパイダーグウェン:グレイター・パワー (ShoPro Books)

スパイダーグウェン:グレイター・パワー (ShoPro Books)

■スパイダーグウェン:グレイター・パワー (ShoPro Books)
前巻の重さから、グウェンの頑なさやキャップとの共闘、グリーンゴブリン戦の彼女の心情なんかがほんとうによくてぐいぐい読ませられた。必要な重さだったんだなあと。ラストで描かれる愛もよかった。読了日:03月20日 著者:ジェイソン・ラトゥーア


メランコリア 下 (ヤングジャンプコミックス)
 完結!すばらしいなあほんと。伏線の怒涛の回収に驚くばかり。時間軸がどうなってるのかだれか図示して!! 読了日:03月19日 著者:道満晴明


むかしむかしあるところに、死体がありました。

むかしむかしあるところに、死体がありました。

■むかしむかしあるところに、死体がありました。
 プルーフで。昔話と本格ミステリマッシュアップ。思いの外、ちゃんと驚けたのでおもしろかったし、文体も凝っててよかった。読了日:03月19日 著者:青柳碧人


スパイダーグウェン (ShoPro Books)

スパイダーグウェン (ShoPro Books)

■スパイダーグウェン (ShoPro Books)
『スパイダーバース』を見てからドハマリw デザインがかっこいいよなぁ。画面の明るさ、絵のグラフィティぽさに比べて話が重い。罪の意識と向かい合えていないことによる、ダウナーっぽい暗さ。あとコミックだとトゥシューズじゃなくてスリッポンなんだなと。読了日:03月17日 著者:ジェイソン・ラトゥーア


宝石の国(9)特装版 (プレミアムKC)

宝石の国(9)特装版 (プレミアムKC)

宝石の国(9)特装版 (プレミアムKC)
 発売したの結構前なのだけれど、読むのが辛いとなんとなくわかっていて読むと案の定辛い展開だった。いや〜続けて読んでほっとするなり話にオチがつくまで待ったほうがよかったかなぁ。読了日:03月10日 著者:市川春子


スパイダーバース【限定生産・普及版】

スパイダーバース【限定生産・普及版】

■スパイダーバース【限定生産・普及版】
 お話の筋はこちらのほうが圧倒的に複雑で、映画の原作は『スパイダーメン』のうほうなのかなと。コミックはこういう話だったのか、となる。いやはやそれにしても、すごい量のスパイダーマンですよこれ。読了日:03月09日 著者:ダン・スロット


完璧じゃない、あたしたち

完璧じゃない、あたしたち

■完璧じゃない、あたしたち
 どれもよかった。帯の岸本佐知子の言葉の通りの本で、恋愛だけでなくSFもゾンビもあった。固有名詞が使われているとエモさが増すんだろうけれど、ちょっと自分には刺さらなかったなぁ。あとどのお話も、というわけでもないけれど「始まり」を描いたものが多かったので、ああ読みたいのはここからじゃない!?と何度かなりました。読了日:03月08日 著者:王谷晶


■僕の心のヤバイやつ(1) (少年チャンピオン・コミックス)
 この作品の更新が最近の心の支え。青春の幻肢痛。読了日:03月07日 著者:桜井のりお


■ミステリと言う勿れ(1)〜 (4) (フラワーコミックスアルファ)
 論理がとても心地よい。が、その論理性がやはりキャラクターの特異なものとして描かれるのがちょっとやっぱり現実社会におけるこういう人物のギャップを感じる。どちらかというと主人公の思考に近いものがあるので。読了日:03月04日 著者:田村由美


 月の後半にまとめて読んだ。おわらと過去と現在の恋愛を軸に、とてもすがすがしく、しかしうねりのある物語運び。とてもよかった。

『星のトリロジー』を公開

kakuyomu.jp
どうもです。『星のトリロジー』という連作短篇を公開しました。

本作は、第10回創元SF短編賞に送って一次選考に落選したので、公開しました。
http://www.tsogen.co.jp/award/sfss/10th/

簡単に紹介をします。
1話は、ボーイ・ミーツ・ガール。
2話は、百合・ミーツ・ヘミングウェイ
3話は、復讐者・ミーツ・宇宙人。
実は1話と2話は別々の掌編だったのを、スターシステムで登場させていたキャラクターを用いてよりSF色の濃いものをと3話を急ぎ書き、構成した経緯があります。10年ぐらいかけてのんびり書いたということになるのでしょうか。ただテイストは近いものがあるので、何かしら通底したものを感じていただければ幸いです。

さて、これが一段落したので、次はローカルな公募に出してみようと短篇を書いております。それが終わったら途中になっている『精霊使いと軌道猟兵』を完結させたいと思います。よろしくお願いします。

最近は『NieR:Automata』→『ACE COMBAT7』→『Bloodborne』という感じで順調にプレイしております、はい。


と、ここまではカクヨムの近況ノートに書いたのですが、正直に言って今回は一次選考を通過した人たちの多くに名前を見たことがある人たちがいて、ほんとうに悔しくて悔しくて。自分が怠けているのを厳然と突きつけられて帰宅中に泣いてしまう始末。はー、書きます。

2月の読書のまとめ

読んだ本の数:7冊

■ブルーピリオド1〜4 (アフタヌーンKC)
 初期衝動をおもださせてくれるコミックでした。読了日:02月23日 著者:山口 つばさ


錆喰いビスコ (電撃文庫)

錆喰いビスコ (電撃文庫)

■錆喰いビスコ (電撃文庫)
 いや〜おもしろかった。崩壊した世界の描き方、筋の通った熱い精神性と、活劇に次ぐ活劇、無駄のない端正な文章と百点満点なライトノベルでした。にしてもこれがデビュー作か、すげぇなほんと。読了日:02月22日 著者:瘤久保慎司


■机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集 (まんがタイムコミックス)
読了日:02月10日 著者:幾花にいろ


魔眼の匣の殺人

魔眼の匣の殺人

■魔眼の匣の殺人
 プルーフで。『屍人荘の殺人』の今村昌弘待望の新作にして〈神紅のホームズ〉シリーズ第二弾。今回もある特定条件下におけるミステリとしてきっちり読ませるものを用意しつつ、キャラクターの重たい感情もしっかり描いており、おもしろかったですね。読了日:02月06日 著者:今村昌弘