■天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)読んだ本の数:14冊
おもしろかった。時局を見て勧めてくれた同僚に感謝したい。ただ最初のほうは出来事が重くて読むのが辛かったのだけれど、SF的な飛躍が描かれ始めて俄然おもしろくなってきた印象。人がとりうる行動をシュミレートしたSFと読むこともできる。人類が未熟と描かれたこの世界がどう進んでいくのか、続きが気になった。
にしてもこれもそうだし、みんなよくこの時期に『ペスト』とか読む気になれるなあって。悲惨で狂った世界は現実だけで充分ではないのかなあと。いや違うのかか。
フィクションの方が圧倒的に秩序だっているから、そうじゃない現実を相対化するために読まれているのかな。という実利的な側面を探してしまう。
読了日:05月31日 著者:小川一水
■風太郎不戦日記(1) (モーニング KC)
いまの時世に引きつけて読んでしまうのはしょうがないことだと思うけれど、なんというしみじみ希望というものがあるのがすごいなと。読了日:05月26日 著者:勝田文
■人形の国(1)〜(6) (シリウスKC)
弐瓶勉による変身ヒーローもの。ヘイグス粒子とか出てくる。ひさしぶりに手元においてきたいとマンガアプリで読んでから紙の本で買い直してしまった。ディスプレイだと読み落としが多かったのだなと改めて気がつかされたし、フルカラー版だと情報量が多くてよかった。読了日:05月12〜20日 著者:弐瓶勉
エレクトリック・ステイト THE ELECTRIC STATE
- 作者:シモン・ストーレンハーグ
- 発売日: 2019/04/08
- メディア: 単行本
たいへんよかった。サイバーパンクした現実世界が荒廃によって「自然」になっていく様を見せられているのかなあと思った。脳奴による新知性も定番ではあるけどなるほどなと。
訳者による初版エラッタはこちら→ https://cruel.hatenablog.com/entry/2019/07/28/030028
出版社リンク→ http://www.graphicsha.co.jp/correction_detail.html?p=39310
読了日:05月10日 著者:シモン・ストーレンハーグ
■少女終末旅行1〜6 (BUNCH COMICS)
新作の資料として勧められたので読んだ。タイトルの通りのストーリーだったが、SF的な飛躍もありよかった。モノリスは、転送装置か、電脳化のための装置であってほしいものだけれど。ヌコによる静化された世界のあと、人が住めるようになるまでの避難場所であってほしい、とか。いやこれは感想ではなくてまったく二次創作か。読了日:05月03日 著者:つくみず
あと関係ないけどはてなブログのAmazonリンク検索、本でカテゴリしぼってもキンドルが検索結果にあがってくるようになって使いづらいんですよね。なんでこんな仕様になってしまったのだろう。いや、そりゃはてブを見てる人はすぐに電書で買いたいということなのかもしれないんですけど……。