http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2008/0806-1.html#wed
おれの家にはテレビを置いていないので観てはいないのですが、また聞きした内容だけでも現場の人間には当たり前のことしか言っていなかったようですが、それでも「最初に言語化したものがえらい」のでしょうか。
友人の要約いわく、
昨日のNHKのクローズアップ現代は書店と消費者がランキングに依存しているという話だった。
一位以外のものが売れない、ランキングに入らないものは書店からすぐに消える。
ランキング依存からの脱却を目指した本屋大賞も一位しか売れないという皮肉。
とか、
仲俣暁生いわく、ランキング一位しか売れない、ほかにもいい作品があるのに。
とか、であったそう。
こういう現状をどう打開していくのか、ではなかった模様。
やはりランキングの捏造しかないのか。自費を投じてランキングを操作するのか。読者の衰退を嘆くのは簡単だし、信じられなくなっているというのはおれですら、書店員2年目のおれですら感じていることだけれど、それではやっぱりつまらない。真に信頼の置ける書評家やレビュアーさんが勧める本を読むべきか、小説家で読むのか、それともやはりもっと地道に書店員のキュレーター化*1が急務なのか。でもなぁうちの店って「売れる本しか売らない」っていう色だしなぁ……まずそこから変えなくちゃなぁ。
ここで突然リファラになるけど、最近「書店員になるためには」で検索してくる人がいるみたいだけど、本当に本が好きで好きでたまらなくても、こういう現実(本が、消費者の共有知のためにベストセラー化する現象)に打ちのめされて、これが普通ですよ、で通っているのを見ちゃうとどんどん磨耗しちゃうから気をつけて。手取りだって多いわけじゃあないし、立ち仕事だから足ががくがくになっちゃうし、不満をあげればキリがなくなっちゃうけれど、お客さんてのはなまなかこちらの期待を裏切るもんですよ、悪い意味でね。で、こういうのを目の当たりにして小説が書けなくなっているおれってちょーナイーブ(笑)。