これがおそらく『キャプテン・デルタスリー』に関して最後の記事になるだろう。pixivにアップロードした。ルビ機能はやはりうまく使えず、ぐったりしたのでそのまま括弧として残してある。ご笑覧いただきたい。やはり二次選考を通らなかったことが大きかったのか、どうか少しでも多くの人に読んでもらいたい、と思うようになった。いままでそんな風に思ったことなんてなかったんだけれど。
先日、知人との会話で小説の書けない部分についてどうするのかという話になり、ぼくは飛先生の言葉を引用した。「楽なとこだけ書いてるなー」*1と思われたくないのだと。するとそれは飛浩隆だからできるのだ、という言葉をもらった。なるほど、と腑に落ちた。だからこそのクオリティなのだなということも含め、またもやぼくは自分にはできもしないことに背伸びして挑戦し、足元がおろそかになっていた。そういうことなのだろう。まずは楽に書けるところを楽しんで書く。そのあたりを含め肩肘張らずにもっとゆるゆると書いていきたいものだ。いやなんとなくそういうゆるさを獲得しつつあるとは思うのだけれど。
*1:拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)610頁より。