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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

7月のまとめ

読書

読んだ本の数:5冊

松本城、起つ

松本城、起つ

松本城、起つ
 江戸時代の松本城を舞台に、実際にあった百姓一揆・貞享騒動をモチーフにした、歴史改変時間SF。魅力的なキャラクターたちが、確かに彼らがそこにいたんだなぁと思わせてくれる筆致が、すごく好ましい小説だった。読了日:7月23日 著者:六冬和生


九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

■九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 読書会用。第二次大戦後のニューヨークを舞台に描かれるサスペンス小説。正直に言えばミステリ的な仕掛けそのものよりも、当時の風俗や暴動の描かれかたがすごく気になったように思う。ラストのオチがストーリーそのものを象徴するようなものだった、というのも良かったように思う。読了日:7月22日 著者:エラリイ・クイーン


甘々と稲妻(7) (アフタヌーンKC)

甘々と稲妻(7) (アフタヌーンKC)

甘々と稲妻(7) (アフタヌーンKC)
 着々と成長していくつむぎに、ああ、ぼくはすでに親心すら抱いているよ。読了日:7月8日 著者:雨隠ギド


彼女がエスパーだったころ

彼女がエスパーだったころ

■彼女がエスパーだったころ
 疑似科学や超常現象、そこにハマってしまう人々をルポライターの視点で描く『盤上の夜』に通じるフェイク・ドキュメンタリー。霊性を科学が切り開いていった先に残るのは、信仰を失ったことによる自死なのか。ぼくも含め、弱者によりそう視点が、ただ揶揄するよりもどれほどむつかしいかを、この小説は描いているように思った。だからこそ後半3編の主人公の行動は、観察者から逸脱していくのだろう。読了日:7月6日 著者:宮内悠介


■マーベルズ (ShoPro Books)
 ヒーローのいる社会を、あくまで傍観者の記者の視点から描いたマーベル年代記。絵柄はメリハリがなくて好みではなかったのだけれど、写実的だからこその視点の低さ、ヒーローを見上げるような感覚、人の表情など目をみはるものがあった。だからこそ出来事の渦中には入っていけなかった主人公のラストシーンのセリフがグッとくる。なおコンクリート・レボルティオを補助線に読んだところが大きい。読了日:7月2日 著者:カート・ビュシーク