すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

Kindleで『トータル・リコール』を読んで気がついたこと

 Kindle日本語版がリリースされてずいぶん経ちましたが、基本的に電子書籍で読書してこなかったのでこれを機にとiPhoneアプリKindleを導入。余っていたAmazonギフト券でディックの読んだことのなかったタイトルを探していたら映画のリメイクに合わせて出ていた『マイノリティ・リポート』の再編集版であるところの『トータル・リコール』があったので購入、DL。書籍に比べてだいたい30%オフでした。収録作は「トータル・リコール」「出口はどこかへの入り口」「地球防衛軍」「訪問者」「世界をわが手に」「ミスター・スペースシップ」「非O」「フード・メーカー」「吊されたよそ者」「マイノリティ・リポート」の10作品。この中で特によかったのが切り返しも鮮やかな「トータル・リコール」、タイトルの意味がわかるラストのせつなさがたまらない「訪問者」、圧倒的なロジカルさがもたらすドラスティックな結末の「非O」、冒頭と結末の見事な調和に、寒気すら感じる「吊されたよそ者」、そして予知によって完璧な防犯が行われる未来、そのシステムに翻弄される人々が描かれる読み応えたっぷりの「マイノリティ・リポート」。どの短篇も冷戦下で書かれた小説、そういうモチーフに彩られているのだけれど、テーマはいまでも全然通じる、普遍的なことを描いている。そういうところで水があったのか、短篇集だったからなのか、意外にスラスラ読み進めることができた。うん、やっぱりディック好きだわ。
 それで、Kindleアプリで読んでいて気がついたことを以下列挙。

  • 空き時間にすぐ読める。iPhoneは常に持ち歩くから。
  • 寝てても大丈夫。電気を消して布団の中でも読める。黒地に白文字で明るさ控えめで問題なし。
  • 短編集の場合は特に左上にタイトルを表示して欲しい。→フィードバックで送信済。
  • ハイライトした部分をTwitterFacebookで共有するよりもEvernoteに投げたい。
  • 自炊はしないのでPDFなどで読むことはない。おそらくKindleはどちらかというと自炊よりも出来合いのものをAmazonから買って読むために利用する人が多いのではないか。

 とりあえずこんなところで。次はSF大賞の件もあることですし『盤上の夜』に挑戦してみましょうかねぇ。