ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

『ミュンヘン(2005)』と『カジノ・ロワイヤル(2006)』

 毛布をかぶって震えながら観る。いやまだ暖房機器を一切出していない不精なだけなのですが。実はぜんぜん気がついてなかったんですが『ミュンヘン』にもダニエル・クレイグが出てたんですね、なんかすごいアメリカ人っぽい感じとガタイで出ててまったく気がつかなかった。『屍者の帝国』のバーナビーにキャラが近いようにも思いつつ。『ミュンヘン』はスパイがどんどん狂気に堕ちていくのがすごくわかりやすく描かれていてさすが唯物のスピルバーグといった感。『スカイ・フォール』の予習ということで『カジノ・ロワイヤル』を観たのですが、イメージの中の007映画がすごくスタイリッシュに上書きされてオープニングからもうすごいすごいと。殺人マシーンになる話なわけで途中のアバンチュールのシーンで心臓がきりきり痛みましたねぇ。そしてぱらぱらと『伊藤計劃記録:第弐位相』のこれら映画の頁を読み、勢いで「From the nothing, with Love」も読む読む。というかここに書いてあるようなことはすでに書かれているわけでそれを確認するように映画を観るのはじっさいどうなのよとは思う。んで、「From the nothing, with Love」を水戸黄門で書く試み、というのを思いつくもすでに冲方丁がやっているのであった(違うかも。さて『慰めの報酬』を借りてきましょうか。

ミュンヘン [DVD]

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The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

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