ブックスエコーロケーション

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supercell『Today Is A Beautiful Day』

Today Is A Beautiful Day

Today Is A Beautiful Day

 最近ずっと繰り返し聴いております。というかアルバムがでとったんですね一年も前にという体たらくではあります。でもsupercellというよりも、ゲストボーカルという位置づけのnagiことガゼルことやなぎなぎの声が目当てです。この人の声質はもちろん作品によって手触りが変わってくるわけですが、特にsupercellのこのアルバムはそれが顕著で、けれんを効かせた「ロックンロールですの」やジャズ風の「Feel so good」なんかが実際、「ヒーロー」や「さよならメモリーズ」といったsupercellとしては正統派な曲に較べ、出色の出来だと思うわけです。でも、なんかそういう風に色々な曲を聴いていると、ふと『あの夏で待っている』のED「ビードロ模様」の抑えた感じがとても耳触りによく聴こえる。

 そしてさらに抑えて歌ったように思える「リトルグッバイ」、『ゼーガペイン』のこの曲がいつごろ歌われたものかはわからないのですが、もしかするとこれが彼女の中ではもっとも本質がむき出しになっているのではないかと思うのです。そこでどうしてもやくしまるえつこに近いものを感じてしまう。あるいはおれがそういう歌い手を求めている、ということなのかもしれません。


 eau.の動画も見事な、こちらも。


ビードロ模様

ビードロ模様