- 作者: 秋山瑞人,藤城陽
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/01/07
- メディア: 文庫
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卯王朝、第十八皇女の月華。どぶ川の畔で、虐げられる民“言遇”である涼孤の剣舞を目撃し自らも剣をとる。はじめは金持ちの道楽でしかなかったその剣術だが、まさかの開眼をはたし―!? 一方、元都には武人が生死をも賭して真剣試合を行う大比武が近づいていた。涼孤の働く講武所の師範代である蓮空や、一番手講武所の一番弟子・阿鈴など、それぞれの志を抱き出場を決める。涼孤と月華は武の頂を目指す者たちを巻きこみながら、その運命を交差させていく。鬼才が贈る剣をめぐる物語、第2弾。
大好きな作家さんの4年ぶりの新作ということで1巻を読み直し、2巻に挑戦。なのでどちらかというと読み直して気がついたことが多いだが、今までうまく言葉にできていなかった文章のすごさが少しはわかるようになってきたのかなと。精緻に組まれた文字たちが他に動かしようがない、とてもきれいなかたちで文章中に嵌め込まれていているのだなぁと。普段あまりそういうことを意識しないのだけれど、自分との距離を痛感した。この領域に持っていくにはまだまだ工夫が足りない。ああ、もしかしたら初読時と同じようなことを書いているかもしれない、到底読み返す気にはならないですがw ただ同様初読時に感じ入った蓮空の言葉に少しは応えられる自分になったのではないかと思う。少しは、と言う部分に自分の前進が見えるw
さて2巻、やはりこの物語は「承認」が重要なのだなぁと。その承認/拒絶を恐ろしい持ち上げからの焦らし、そこからの急転直下の構成で見せられる。すごいわ、やってらんねぇよ。読み終わった後に汗かいてておれはびっくりだよ。どんだけ興奮してんだよw でも間に4年も挟んであるのにまったく筆の質が変わらないっていうのもすごかった。いやぁやっぱうめぇよマジで。
- 作者: 秋山瑞人,藤城陽
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 文庫
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