ブックスエコーロケーション

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11月のまとめ

 まんがばっかり!
11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2314ページ
ナイス数:41ナイス

馬たちよ、それでも光は無垢で馬たちよ、それでも光は無垢で
いつもは作者のライフヒストリーを排除して読むのが常ではあるのだけれど、この作品に関してはそんなことは言っていられない。作者のルーツを揺さぶる衝撃は作者の内的世界にも揺さぶりをかけ、世界に向き合うことを余儀なくさせる。ずっと世界に対して真摯であった古川日出男が揺れつつもブレなく描く、描ききった震災一ヶ月後のFukusima。描写がいたましすぎると感じつつ、日付の失われた「神隠しの時間」がフィクションを引き出し『聖家族』から「彼」を召還する。強く、濃い小説だ。逃れ得ぬのなら書くしかない。そう思わせられた。
読了日:11月27日 著者:古川 日出男
よつばと! 11 (電撃コミックス)よつばと! 11 (電撃コミックス)
今回は、なんか断章って感じですね。いちエピソード毎に笑い所があってほんとよいです。
読了日:11月26日 著者:あずま きよひこ
アラサーちゃん (ダ・ヴィンチブックス)アラサーちゃん (ダ・ヴィンチブックス)
客観視っていうのがここまで来るととてもおもしろいんだなぁ。たいへん勉強になりました。
読了日:11月24日 著者:峰なゆか
ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)
大切なことなのでもう一度言います。ここにはぼくたちが体験したかった未来がある。すばらしいSFマンガでした。子どもたちだけでスートリーを収束させることなく二世代の話としたことで続いていく/続いてきたことをきちんと描ききっているから奥行が全然違う。それが作品のテーマとも密接に絡んでくるからラストシーンの拡がりったらないね。とても印象に残ったのが、ゆうまとナナコの言い争いを親父さんが「兄妹ゲンカ」と言ったところ。そうかぁそう言えるのかぁ、と非常に感慨深かった。
読了日:11月22日 著者:今井 哲也
ガンダムUC (ユニコーン) エース vol.3 2011年 12月号 [雑誌]ガンダムUC (ユニコーン) エース vol.3 2011年 12月号 [雑誌]
福井晴敏のインタビューでさらっとネタバレされていたのがショックだったw あとバイアラン・カスタムがどうしてあすこにあったのかについてのマンガとゼー・ズール絡みのマンガがなかなか読ませました。あー、付録のMSハンドブック目当てだったのですが、もうちょっと色々書いてあってもいいかなぁとは思いましたが。
読了日:11月19日 著者:
アゲイン!!(2) (KCデラックス)アゲイン!!(2) (KCデラックス)
今村が男子高校生としては(三年分の積立があるとはいえ)頭の回転のいいキャラクターとして描かれているので、微笑ましく読めるところもあれば、こうきたか!と唸るところもあって、その緩急が絶妙だなぁと思います。もうひとりのアゲインした女の子・藤枝のフォロー回もあるので少しほっとしました。
読了日:11月18日 著者:久保 ミツロウ
日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)
読書会用に再読。初めて読んだ時は執事の品格やミス・ケントンとの関係性に注目して読んでいたのだけれど、今回は時代背景を加味して読んだので、スティーブンスが卿についてどう思い、語るのか非常にはらはらしながら読んでしまった。こんなにどきどきする小説だったとは。。。
読了日:11月17日 著者:カズオ イシグロ
ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)
胸がきゅうっとする、未来がここにある。すばらしいSFだ。AIに拡張現実に第三種接近遭遇にシンギュラリティ、そして夏がある。ぼくたちの体験したかった未来がここには描かれている。二巻で完結であることが非常に惜しまれるが、展開的にはしっかりとストーリーをまとめてくれそうに思うので、非常に待ち遠しい。
読了日:11月10日 著者:今井 哲也
珈琲時間 (アフタヌーンKC)珈琲時間 (アフタヌーンKC)
いただきもの。探偵役が大泉洋を連想させるのがすごくいいなぁ。
読了日:11月10日 著者:豊田 徹也
Terai Yuki Shangri*la―テライユキファースト写真集Terai Yuki Shangri*la―テライユキファースト写真集
なんというか、まだポリゴンっていう響きが似合うCGですね。
読了日:11月04日 著者:くつぎ けんいち
結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
よかったのは既読の津原泰水「五色の舟」と冲方丁メトセラとプラスチックと太陽の臓器」と、未読の長谷敏司「allo,toi,toi」に瀬名秀明「光の栞」。正直「光の栞」は文章が上質でとてもびっくりしました。第2回創元SF短編賞受賞作酉島伝法「皆勤の徒」は造語と描写に惑わされて構造が掴みきれなかったのが悔しい。それを抜きにしても歴然とした力量差を感じるのでさらに悔しい。あと読メの感想を見ていると伴名練「ゼロ年代の臨界点」の評価が高いだけれど、これも曽根卓の言ってたことがもしかして当てはまるんではない?
読了日:11月04日 著者:
大同人物語 (1) (Gum comics)大同人物語 (1) (Gum comics)
読了日:11月04日 著者:平野 耕太
冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)
すごいもうすごい。書き込みやばい。こればすごく面白いですよ。続きが気になります!
読了日:11月04日 著者:鶴田 謙二
蒼き鋼のアルペジオ 4巻 (ヤングキングコミックス)蒼き鋼のアルペジオ 4巻 (ヤングキングコミックス)
幕間巻、と思いきや冒頭の群狼戦術に後半の戦闘と毎度のことだが熱く滾らせてくれる。すばらしい。情報の提示がうまいのだろう、一読で何が起きているのかよくわかるのもすごい。また霧も一枚岩ではないことがだんだんとわかってきた。これからの展開がとても楽しみだ。あとCDドラマの配役が豪華すぎるがこれはもしかしてアニメ化フラグなのだろうか。
読了日:11月02日 著者:Ark Performance

2011年11月の読書メーターまとめ詳細
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