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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『ぼくらのよあけ』今井哲也

 んで、最近アプローチの仕方で背中を押してくれるような、やりたいことを先にやられたようなSFマンガを読んでしまっていやはや負けてらんねぇな、となっておりました。

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

 胸がきゅうっとする、未来がここにありました。すばらしいSFです。AIに拡張現実に第三種接近遭遇にシンギュラリティ、そして夏がある。ぼくたちの体験したかった未来がここには描かれている。びっくりしました。ノスタルジック・フューチャーを前面に押し出しつつ薄皮ひとつめくると最先端SFがぎゅぎゅっとつめ込まれていていますし、ツールによる人類の価値観の変容をすごく嫌な形で提示してきて胸がほんと苦しくなります。こんなアプローチの仕方があるのだと唸りました。『ROBOTICS;NOTES』ではないですが、きっとあと何年もすれば一気に陳腐化してしまうガジェットをまさにいまこのすばらしいタイミングで作品の中に落とし込んできているのがいはやは、という。おれが読みたかった/書きたかったことを先にやられているという感じがほんともうすばらしいw 二巻で完結であることが非常に惜しまれるが、展開的にはしっかりとストーリーをまとめてくれそうに思うので、とても待ち遠しい。
ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)

ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)