すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

企画書『Eイール&バニー』

 今回はかなり中途ではあるのですが、それなりにきちんとプロットを立てて小説を書いてみました。そのプロットを晒してみます。どれほど実現できており、どれほど書きながら改変されており、取捨選択がなされているのか。なお、いちおう最後までネタを割っているので、上記のリンク先のリンク先よりDLして作品を読まれた後に読んでいただいたほうが、色々損ねなくて済むと思います。ご注意を。

『Eイール&バニー』
・挑戦
変身ヒーロー/サスペンスもの:イベントをいっぱい起こす。
ギャグ/コメディ:真面目に変なことをさせる。理想の漫才コンビを意識する。
執筆速度の向上:15000字=2000字×4回+修正1500×4回。


・構成
途中から始める。設定の説明を必ずする。
事件をいっぱい起こす/元に戻れそうになるが戻れないというどきどき。

1
 エロいウサギのコスチュームの改造人間が道行く人に誰彼構わず抱きついており、男性は逆に抱きつきに行き、女性は脱出しようとし、おじいちゃんは体力的に身動きが取れず地団駄を踏み、おばあさんは呆れて熟年離婚を考えている中、ウナギの改造人間たる主人公・吾妻隼人が登場し、照れがまだまだ抜けない名乗りをあげる。
 ウサギの改造人間に名乗りを邪魔される。隼人はまともに名乗りもあげられないことを空歩院幽真に罵倒され、元はといえば彼のせいでこんな自体になっていることを思い出すのであった。

2
 気がつくと隼人はひどくちらかった地下研究室に身動きできない状態で囚われていた。学校帰りに幼馴染の三國千紗とコンビニから出てからの記憶が欠落していることに気がついた。隼人の隣には同じ状態の三國千紗がおり、気を失っている。かわいい。隼人はいまの関係が失われないように、自分の恋心に気づかれないように振舞っていた。
 病的に痩せた男が現れる。空歩院幽真と大仰に名乗る。ぴっちりした白衣を着こみ、病的な顔色をしている。腰から背中にかけてメタル色をした歩行支援機を装備している。目に光がないのに口元だけニヤニヤ笑っている。偉大な研究に選ばれたことを空歩院は告げる。隼人は反発する。千紗はまだ寝ている。空歩院は二人のどちらかを改造すればいい、まず隼人に訊いていると告げる。隼人は絶対に自分を改造するようにと言う。何があっても自分を改造するように。空歩院は了承し、動物との合成人間なので、ウサギかウナギのどちらがいいか選択するように告げる。隼人は外見を想像したときウナギよりかはウサギの方がまだましだろうと判断する。しかし空歩院は言語道断にウナギに改造すると宣言し注射した。隼人はストレッチャーに括りつけられたまま移動、空歩院の背後からは様々な機器を装備したロボットアームが伸び出し、襲いかかろうとしていた。目前に迫ったところで隼人は麻酔によって意識を失った。

3
 隼人が目覚めるとそこは自分の部屋だった。きれいに整頓された本棚と机、壁にはインハイ上位入賞の賞状が額縁に飾ってあり、その隣にはCDショップからもらってきたバンドのGreenDayのポスターが貼ってある。ケータイが振動し、確認すると千紗からのメール。「あなたはそこにいますか?」いるよ、と返信。ほぼ同時に家のチャイムが鳴り、母が応対し、千紗が二階の自室にやってくる。隼人はすべてを覚えているが、もしかしたら千紗は眠っていただけで何も覚えていないかもしれないと隼人は気を遣う。やさしい。千紗はそんなことには無頓着に本棚からコミックを取り出して読み始める。通しで三回目。寝っ転がる。彼女専用になっているぬいぐるみが薄い胸の下で悲鳴をあげている。今日のことを覚えているかどうか隼人はカマをかけてみる。すると空歩院の声が聞こえる。視界の中にデフォルメされた空歩院が現れる。隼人の奇態を珍しいそうに千紗が見る。千紗は新規のストレッチか何かと理解する。混乱する隼人に空歩院の説明――これから生活を監視させてもらう、経過観察とデータ収集が必要である。プライヴァシーの侵害で隼人が怒ると、放電現象が起き、コンポとテレビデオの電源がつき、部屋の蛍光灯が瞬く。千紗がのんびりと「計画給電?」と言う。千紗は何事も前向きな言い方を好んだ。空歩院は隼人に電気ウナギの能力が発揮されていることを告げる。感情に左右されることがわかると言う。隼人は反発して大声を出してしまう。千紗に誰と喋っているのかと訊かれる。隼人は改造されたことがバレると芋づる式に色々バレてしまうことを危惧して、慌ててケータイをつかみ、さも電話がかかってきたかのように部屋を出て、空歩院と会話する。空歩院は狂科学者ぶりを発揮し研究に協力しなければ、改造したことを千紗にバラし、あまつさえ千紗も改造すると隼人を脅す。クールダウンした隼人は不承不承、了解する。部屋に戻るために扉を開けると、千紗が転がり出てくる。苦笑いする千紗に、隼人は動揺を押し隠し問う。よく聞こえなかったと千紗は応えるけれど、どこか寂しそうに振舞う。しかし隼人は余裕がなくそんな千紗に気がつけない。空歩院の指示で隼人は夜の街に走りだす。

4
 次の日、隼人が空歩院に言われ、裏山の造成が中途で終わっている工事現場で能力を試している。空歩院は執拗に『ウィッチメン』や『ダークナイト』や『スパイダーマン』や『仮面ライダーW』を観たかと訊いてくる。課題と部活で急がしい隼人は観ていないと答える。空歩院は憤慨する。そこへ隼人を探しに千紗がやってくる。さっきまでの訓練の影響で鉄骨の束が崩壊する。隼人が鉄骨の雪崩から千紗を助ける。その時、千紗はEイールが隼人であることを理解する。千紗にはある仕草から隼人であることを即座に見抜く。しかしそのことは隼人にはわからない。隼人は変身していれば彼女に触ることもできるし、助けることもできるが結局自分であることを明かすことができないためもどかしいことに変わりはなかった。コスプレの変人と認識されはしたが、隼人は無事に切り抜けられたと思っている。隼人は今回の一件で千紗に危険がないように距離を取ることを決意する。

5
 何度かの戦闘の後、怪事件の犯人を捕らえると、ウサギの改造人間にされたヒロインだった。実はヒロインは主人公を元に戻して欲しくてマッドサイエンティストのところに会い行くが、「では主人公の代わりに改造されるなら」と騙され改造されてしまったのだった。
 力に翻弄されているヒロインを主人公が正気に戻し、二人でマッドサイエンティストを殺しに行くが、二人のデータから自らを改造していたマッドサイエンティストと激突し、辛くも勝利するが、その余波で研究所が破壊されてしまい元に戻ることができなくなってしまう。ふたりは改造人間の力と折り合いをつけながら日々を過ごすことになった。ギャグ落ち。


・キャラクター
 吾妻隼人:主人公でツッコミ;高校二年生。陸上の短距離走インターハイ出場経験者。部屋がきれい。ウナギの改造人間。網膜に空歩院が映り、常に生活を監視される。握手すると相手が感電してしまう。コスチュームが陸上のユニホームより恥ずかしい。

 三國千紗:ヒロインで天然ボケ:ボクっ娘メガネ黒肌貧乳で水泳部のエース。裸足。ウサギの改造人間。変身後は空歩院によって植えつけられた「寂しがり屋ウサギのマリオン」という疑似人格が発動し、意識を失い、誰彼構わずに抱きつくようになる。地獄耳を持ち、多大な跳躍力を得る。コスチュームが競泳水着よりもエロい。

 空歩院幽真:マッドサイエンティスト厨二病:白衣は常に清潔なのに地下研究所は廃墟同然の汚さ。病弱な自分の身体を狂科学で補強しようとしている。セリフ回しが大仰。2人のデータからより強力なヒグマとネコの合成動物チャッピーを開発し、用済みになった2人を始末しようとする。