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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『アンダー・ザ・ドーム』

読書

アンダー・ザ・ドーム 上アンダー・ザ・ドーム 下
 ふと思い出したのでこの記事を書いている。311がおれのなかで渦巻いてうまく整理がついていなかった時に(そう、こう見えて今回の、現在も継続している震災によっておれは随分と揺さぶられていたのである)、作中ですごくいい言葉に出会ったのだった。これを読めただけでもこの小説を読めてよかったなぁと思えたので、ここに簡単に引用しようと思う。

「あのホットドッグを見てろよ」ラスティは慨嘆する。「勘弁してほしいな」
「いっそ病院のベッド用おまるにならんだほうがましだね、ドク」バービーがいい、全員が声をあげて笑う。こんな情況下で大笑いできるとは驚きだが、笑っているのは彼らだけではない……だいたい、笑ってもいいのではないか? 災難に見舞われたときに笑えなかったら――笑ってちょっとしたお祭り騒ぎができなければ――それはもう死んでいるか、死んでしまいたいと思っているも同然だからだ。
               ――――『アンダー・ザ・ドーム』上巻p265より。