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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『ソーシャル・ネットワーク』デヴィッド・フィンチャー

映画


 観てきました。当たり前ですがFacebookのやり方ではなくて、その設立の過程のお話で、プロジェクトへの動機が女の子。すばらしい。ルサンチマンが能力とチャンスによってうまいこと転がり大きくなり人を動かして加速していく。随所に挿入される公聴会のシーンで徐々にストーリーの全体が明らかになっていき、非常にリリカルなラストへと収束していく。冒頭から早口で、頭の回転の速さを描いているのだけれど、やっぱり全編通してこの映画は速さの映画なのだなと思った。それも「ぼくたち」の速さの映画だ。大筋は裏切りとすれ違いと愛憎劇で、描かれることはすごく普遍的なのだけれど、この映画はその大筋をどういう風に見せるのか、ということにすごく気を遣ってあるのだな、と。主人公の言葉を借りれば「COOL!」に見せることができるのか。120分ノンストップでまったくだれることなく見せてもらいました。……でもなんでしょう『ファイト・クラブ』の時ときっとこれ同じような感想なんだろうな、と思います。だからそれ以外の何かを見い出さなきゃいけないんだろうなとも思いました。基本的に人の感想を見て回ることはしないのだけれど、気になりますね。一番気になる人はもう亡くなっておりますが……。