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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『Angel Beats!』麻枝准

Crow Song

Crow Song

 すべて見て、いろんな人の考察を読んで最終話とそのひとつ前を見ていてすごくモヤモヤしている理由がなんとなくわかったので、自分なりにまとめておきたいと思った。以下そのまとめ。引用は主にASAVAくんから。
 99.9%のフィクションは「細部が主題に向けて統率されており、起承転結が整理されているもの」を「良い物語」として、それを目指しているが、AB!はそういう「良い物語」を目指して描かれたアニメではないということ。同様の作品は晩年の宮崎駿がてがけた『ハウルの動く城』や『崖の上のポニョ』などがある。なので「携帯小説を小説の文脈にもってきてこきおろしても、ストレス解消にはなるかもしれないけど有益ではない。」のと同じように、このアニメを既存の文脈でこきおろすことには意味がない。
 ただ、生前のしがらみに囚われたキャラクターの青春ドラマで、因果関係を無視した物語手法を採用するというのは消化不良が残ってしまうのは当たり前。なので「因果関係の他にもAB!は色々なお約束が排除されてるから、こうすればAB!は面白くなった、っていうのは創作を目指す人間にとってすごくいい訓練になるんじゃないですかね。」
 またそれとは別にこのアニメにはきちんと愉しめる視点も存在している。ポルノとしての、「天使ちゃんマジ天使」に代表されるような脊髄反射的に愉しむ方法。女の子をかわいく見せるための演出。不安定な脚本で不意に提示され、音楽によって過剰に盛り上げられる『アルマゲドン』的な別れの泣きの描写。他にもあるのだろうけれど、あまり萌えとか泣きがわからないのでこの辺にしておこう。
 あとこの記事を書いている途中で脚本家の頭の中を想像するという、作品外の部分に遡上していく愉しみ方もあるな、と思ったのでした。
 まぁおれは「数値海岸」だと思っていたので、それが外れたのが悔しいだけなのかもしれませんがねw 設定が惜しいよなぁ、と。