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すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『ファイト・クラブ(1999)』デヴィッド・フィンチャー

 この映画で描かれる価値観は、25歳の惑いの多い多感なおれにとって、安心して揺さぶられて構わない、と思ってしまうようなものだ。

 部屋を出ろ! 異性に会え! 過剰消費もマスターベーションもやめろ! 仕事を辞めろ! けんかを始めろ! 自分が生きていることを証明しろ! 自身の人間性を主張しないと腐敗していく有機物でしかない。注意はしたぞ! タイラー・ダーデン

 知性的な暴力、マッチポンプ式のモラトリアム、危険なカリスマ……抑え目の画面の中で描かれる数々の一瞬が積み重なって、とてもせつないエンディングが描かれる。もちろんファイトクラブの設立とその過程、プロジェクトメイヘムの壮大ないたずらなんかもわくわくするのですが、やはりこの映画では上記のタイラーの考えにあると思います。好きなセリフは「それで、頭がよくていいことあったか?」「よく練習したのね」「これからは、すべてが良くなるよ」です。うーん、迷った時に奮い立つために見たい映画ですね。