すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

『となりの801ちゃん』小島アジコ

となりの801ちゃん4 特別限定版 (Next comics)

となりの801ちゃん4 特別限定版 (Next comics)

 まさかこんなところで『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」 (電撃文庫 (0306))』への言及があるとは思わなかったのだけれど、いやはやそうそうこれが上遠野浩平の、というかブギーポップ・シリーズの中ではベストワン青春ライトノベル*1だったなぁ、みんな能力がいちいち使い勝手が悪いってのがよかったよなぁとか、確かにthe pillowsを知ったのは「フリクリ」だったけれどずっと聴いているしライブにも行ってるし、ジョイでしか歌えないからDAM派が多かった学生時代には全然歌えなかったよちくしょーとか、そういうなんか懐メロではないけれど、そういう部分で反応してしまった。
 このシリーズが好きな理由に、批評性がある、ということなんですよね。視点が「となり」からであるということ。ずっぽし埋没ではない、適度な距離感が読者と801ちゃんとのあいだにあるし、それがページ横にある気の利いたタイトルに反映されていて、いやいや作りこまれているなぁと思うのでした。
 限定版についてきたDVD「となりの801ちゃんR」なのですが、ちょっと山本寛監督にしては落ち着きのある演出で、もうちょっと飛んだり跳ねたりを期待していた身としては残念ではありましたが、ブックレットのインタビューを読む限りでは手抜きではなくて、ちゃんと意図があるとのこと。作品に寄り添うというのはなるほど確かに山本監督、という感じでした。
 あ、そうそう知りたくもないだろうけれどKASUKAの初BL同人誌は、小学校の頃で、友達の母上が所有していた『スラムダンク』でございました。なんだこれ、と思いながらそのエロさに戦慄したのもいいトラウマでございます。

*1:SF的にベストなのは、そうここでは何度も言及しているけれど『ぼくらは虚空に夜を視る (徳間デュアル文庫)』から始まる<ナイトウォッチ>三部作ですね。