すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

いま書いているものとは直接関係はないけれどメモ

 おれは超自然的要素がストーリーに介入してくるのが苦手である。確かにSFがどんなに荒唐無稽の要素が描かれるものであろうとも、物語の現実と地続きであるからこそおれは、あるいは読者は説得されるのだと思っている。その「現実」から一足飛びに超常していものを挿入することは、とても勇気がいることだし、いままでそういう風に描くようなことはできてこなかった。「この世界を変えてやる」という表現でおれが描けるもの/納得できるものとしては「この世界の物理法則を無視して別の宇宙を生み出す」ということではなくて、「個人の視点を転換する」あるいは「社会システムを変容させる」というかたちになるだろうということだ。
 だから確かにガルシア=マルケスは好きなのだけれど、どうしたってそこにあるのは「おれもマジック・リアリズムが読めるようになったぜ」という「個人の視点の転換」にあるだと思うし、そういう越境/変化がたまらなく楽しいからなんだと思う。
 これは何か理屈がないと納得できないということとはちょっと違う感じがしていて、どちらかといえばおれはどこまで行けるのだろう、という意味での確認を行っているという感じだ。いまの現実と地続きでありつつも、足を地面から離すことはできない。できていても背伸びぐらい。それでも憧れだけはあって高い空を飛んでいるものを見上げることはやめられない。背伸びでどこまで手が届くかを確認できたら次のステップに進む。そういう感じであって欲しいし、いたいとも思うのだけれど。
 まぁつまり、好きなもの/インナー・スペースものと、書けるもの/ガジェットSFは違うっていうこと。けれど本当にいまのところは、であって欲しいや。

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

言壺 (中公文庫)

言壺 (中公文庫)