先日も書いた「界遊002」が届いて、とりあえず古川日出男特集を読んだ。
ここでの古川日出男は、たとえば爆笑問題や柴田元幸との対談とは違っていて、自作解題的だなぁということ。
対談では相手が古川日出男にがぁーっと言っているのを合いの手を入れて肯定したり、共感を示したりする感じだったのだけれど、今回のこの特集のインタビューは解説している。どうして「古川日出男」を売っているのかであったり、朗読活動であったり、をである。
おれはいろいろ彼の記事やらなんやらを読んでそのときはいっつも「そうそう、そうなんだよ!」とうなずいているのだけれど、だいたい3日もすればそのときの高揚感を忘れてしまう。
だからこれだけは忘れないように書きとめて置くのだけれど、「俺が小説で、物語でやりたいのは祝福なんだよ」ってことだ。うーん、まさに。別におれはオシャレだからだとか、物語を消費するためだとか、そういう理由で小説を書いているわけじゃあない。いい小説を書いて、それを誰かに読んでもらいたいから、だ。
最後にもうひとつ引用する。
でもそうなるとだんだん何に対しても敬意がなくなる。青臭い言葉で言うと、とにかく腐らないようにって。ほっときゃ腐る。そこを乗りきるためには、自分が青臭いことを踏まえてその青臭さを維持しつつ、青臭さを恥じながらも青臭く生きるみたいな。だから、すごい奴と一緒にいるしかないし、すごいジャンルにいるしかない。
そういえば集英社のオフィシャルサイトが閉鎖*1になるそうで、それは残念だ。いろいろなことをやっている人を追いかけるのは本当に楽しいのだけれど、小説以外のイベントごとを追いかけるのは地方ではけっこう大変なのだけれど、とめんどうくさがりが言ってみんとす。