- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: DVD
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この作品にあったのは感情であり、感傷だった。かつて(!)はこういう感情がたしかにおれにもあってこういう些細なこと(!)に対して切実に真摯に向き合って、だからこそいろんなことがうまくゆかなかったし、できなくてずっと悔しい思いをしていた、という気持ちを思い出した。リアリティなんて言葉を使わずに言えば、説得力があるよね。エモで訴えかけるということは、こういうことなんだな。物語の蓋然性よりも、感情/感傷を優先する。おれは気にしすぎなんだな、蓋然性を。ある程度ぶれていたとしても許されるし受け入れられるんだなぁ、と思った。これは使える勉強になった。
あと観ていて気がついたのだけれど、主人公たちがこういう状況になって「どうしようおれならなんて言うだろう……ああ!なるほど彼はこういう風に言うんだなぁ」と観ていた。感情移入?作者視点?まぁともかくなんにせよ、おれは状況に埋没してしまって、ただ流されるだけで、ただ観ていたんだな、と気がついた。そんなに消費がしたいのか、安全に痛がって泣きたいのか、と思った。いや泣きはしなかったのだけれど、やはりどこかで期待はしていたんだろうな。というか古河渚のしぐさがいちいち学生の頃につきあっていた女の子に似ていて「うわわわ」となってしまう24の晩冬。いかんいかんやっぱり消費したいだけなんだな。
ノベルゲームがやれないおれにしてみれば、こういう風にアニメにしてもらえると物語を消費しやすくて助かっているし、こういうのに触れるいい機会になるなぁ、と思いました。Ketaさん、DVD貸してくれてありがとー。