ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

『Jupiter』BUMP OF CHICKEN

jupiter

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 捨て曲のないアルバムだったなぁ、と久しぶりにラックの中から引っぱりだしてみた。
 ここ最近の彼らの曲はいろいろなフィルターを通して聴いてしまうから「はぁ?」となってしまうのだけれど、これの発売当時はどんぴしゃで対象年齢だったおかげか、いまでも1曲目から震えがやってくるし、当時の忘れていたことがにおいを持って立ち上がってくる。書き散らしていた小説、市立図書館での受験勉強、うまくいかない部活動と人間関係。それでも当時早く抜け出したかった状況を、けっきょくこういう感じでいまではあっさりと相対化できてしまうことが、ほんとうにいいことなのだろうかと考えてしまう。
 妄想。想像。考えること。益体もないことを考え続けること。ふむ、なんでできなくなっちまったんだろうな。