ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

『ダークナイト』

 気がついたので書く。
 クライマックス直前、本部長と子どもを抱えたトゥーフェイスバットマンが3人揃うシーンをぼんやりと見ている*1と、なんか会話のたびにちらちらとトゥーフェイスの顔が明るくなったり暗くなったりして目が痛いな、と思いはっとする。
 慌てて巻き戻してみると確かに、傷のないほうだけを見せたり、正面からつまりトゥーフェイスであったりと、せわしく移り変わっていて、それで「白い顔」と「白黒の顔」がちらちらと入れ替わっている。
 で、「白い顔」が映るほうといえば、たとえばバットマンに「おまえは子どもは殺せない」とか「おまえが一番潔癖だからだ」という感じで、もっともなことを言われたとき、つまり冷静になった、というかデントのときなのではないのか、ということ。トゥーフェイスは激昂したときやコインを放るときに現われていて、なんというかその落差からデントはバットマンの言葉を信頼している*2のだなぁと思った。しかし実写でここまで計算されているとは、すげぇ演出だ。

ダークナイト 特別版 [DVD]

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*1:ようやく5回目。

*2:あるいは、うしろめたさからか。