- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/07/09
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悪名高きアウトローとして数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきたジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。理想に燃える野心家の若者ロバート・《ボブ》・フォード(ケイシー・アフレック)は、そんなジェシーの仲間になれたことを心から喜んでいたが、思わぬ事態が彼らを待ち受ける。アメリカ史上最も悪名高きアウトローの英雄的な生きざまと、その裏側にある本当の姿を深く描き出す。
アメリカの歴史は短い。まだ200年と四半世紀ぐらいで、ちなみに江戸時代は400年続いている。彼らの歴史ものはどうにもつい最近行われたことのように思ってしまう。それはたぶん日本と違って文化の軸がそんなにかわっていない、というか生活形態とかそういうのが、か。おれのイメージだと日本は維新と戦後で2度変わってるんだよね、文化軸が。や、卒論はそういうイメージを基盤に書いたので余計に。
食事の際の会話がいたたまれなくなるくらい、笑いがこわい、というか「うわわわ」と目を覆いたくなる。アクションも少ないし、説明分の少ない会話*1がほとんどで、演技で見せるということで、食事シーンで見せたブラッド・ピットの「疑心」は見事に成功している。あどけない顔に生えたひげは、どうあっても違和、というか齟齬みたいなのがある。表情を読ませない効果があるのかも。その代わりにケイシー・アフレックの銃撃シーンのまえの、なみだ目はよかった。きれいな顔がゆがんでいくさまがよかった。
あと、昔の、組成の悪いガラスを通してみたような風景の映像がきれいで気持ち悪くてよかった。
*1:なんというかこいつら本当に言葉通じているのか?と思うぐらい言葉が簡素。それともそのころはそういう感じで言葉使われていたのか、原作の小説がそういうスタイルをとっているのか。