ブックスエコーロケーション

「SFとボクらの場所」をテーマにした本屋のブログです。実店舗はありません。開業準備中。

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』1〜3話

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 1 [DVD]

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 1 [DVD]

 初めて観た。タチコマがかわいいね。
 あと意外に提示される情報量が多くて、見ようって思うわなきゃ見過ごしてしまうことが多いんじゃないのかな、と思った。もっとわかりやすいものかと思っていたけれど、なかなかにスリリングな演出が多くて、おお、と思った。でも1話完結だから、結局最後に謎がきちんと解明されるから、どんなに矢継ぎ早にぎりぎりと情報が提示されてもふぅすっきり、となるんだろうな。1話完結の、お手本のような構成だ。
 1話のラスト、空港で赤いレーザーサイトが外務大臣の身体を補足した際、ああまたなんかがっくしひっくり返るのではああ大丈夫かしらと、とどきどきしてしまったんだけれど、よく考えれば場所を確保した上で狙撃位置についているのだからそんな心配は邪推しすぎか。
 どうにもそのあたりは押井守の映画の延長で、見ているふしがある。足場が一瞬の隙をついて崩れ去るのではないのか、なにがその瞬間においての現実で虚構なのか、おれのならこの瞬間に隙をついてくるから――身構えておこう、と。
 まぁもっと肩の力を抜いて見た方が楽しめるかもしれませんな。トグサが山ちゃんだったということと、バトーの軽口が意外だったけれど、慣れてくれば楽しい。