すべてはゼロから始めるために

小説家志望の雑記です。

漫画あれこれ

 給料が入ったのでここぞとばかりに漫画を購入。小説は読むのに時間がかかるしついつい勉強してやろうという視点が介在して疲れるので、消費パートは漫画に任せることにしました。戦場の絆はコストパフォーマンスが悪いし、映画やアニメを見ようにもDVDドライブが破壊されたままなので、まぁなんというか消去法なのですが。


ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)
 いまだ戦士の魂のありかを知らない戦士・トルフィンと楽園/ヴィンランドを地上へと没落させるべくその宿命を感得したクヌート。おいおいトルフィン、殿下に先をこされちまったぞ、君はどんな戦士のありようを示してくれるんだ。それともやっぱりアシェラッドが死ななきゃ、巣立てないのかねぇ。幸村誠は、ほんと親の視点、というか「人をどうにかして信じようとしていて」信じるために「まず自分に対する努力を徹底的に怠らない」という感じがする。かっこいい。似たようなスタンスに井上雄彦を挙げてもいいかもしれないけれど、井上雄彦の場合は答えを武蔵と探しながら描いている感じがあるけれど、幸村誠はなんかすでに持ってそうなんだよな。うーん、だからなんかすごく地に足が着いている。


百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)
 どうにも読んでいて疲れるなぁと思ったら、一ページのなかの文字数が半端なく多いのだ。石川忠司のいう、ぺらい日本語によって猛烈に空転する言葉。しかしながらツンデレという、天邪鬼の亜種のような、妙なルールを抱えたキャラクターが彼らの感情の正しいありようを、そのシーンでなにが描かれているのか、いったいどっちなのか、を一生懸命考えて探ってしまうのだ。ギャグ漫画という羊の皮をかぶっているけれど、その実、ナツノクモ 1 (IKKI COMICS)以上に、コミュニケーションの圧倒的なシュミレートが行われている。もうなんか篠房六郎のライフワーク、というよりもそのモチーフへの業が垣間見えて、すげぇな、って思った。
 あとがき漫画は非常に身につまされて、にやにや笑いました。おれは現在過剰に臆病なので、人の目を気にして「小説について語る」という行為そのものを行えなくなっていて、そいつは充分に、危機的なことなんだなぁ……と思った。語ること、語る場所、語る相手、そのすべてが不在です。本に一番近い場所にいるのになぁ。


新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん (2) (Gファンタジーコミックス)
 んで、正しくギャグ漫画。いやおれ正直に告白しますが語尾に「ッス」ってつく女の子に弱いんですよ。
 ま、それはともかく、一番笑ったのは「呪いの悪魔像」で、出オチはグレイ・ソードに決まりですw
 まさか昨日の今日でデジモンネタが重なるとは浅からぬ因縁を感じたり、感じなかったり。


 伊藤計劃の方は、METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTSの方はもうちょっとで読み終わる。なんか読み終わるのがもったいなくてちまちま読んでは戻って、また読み進んでを繰り返している。読み終わったら、スネークたちと別れねばならんわけで、つまり読んでいる限りにおいておれの現実に彼らは存在している。本というメディアを用いた拡張現実。虚構と現実を取り違えている。結構。しかし読んで彼らからおれが受け取った思いや、想起した思考はまごうことなき現実なのである。そしてそれが小説の、物語の、キャラクターが持ちうるちからだ。